10月研修会

平成 28 年 10月 25日 (火) 19時 00分 ~ 21時 00分
浦和コミュニティーセンター第13集会室  点数:専門教科 20点

多発性嚢胞腎  ~一般検査から診断・治療まで~                     
1)「○○○赤血球と○○○結晶の再確認」  
講師:川音 勝江(JCHO埼玉メディカルセンター)                  
2) 「常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)の病態・診断・治療」 
講師: 山路 安義(JCHO埼玉メディカルセンター 内科・腎センター部長)         
参加人数: 会員  36名 、賛助会員  3名 、非会員 1名  学生0名

研修内容の概要・感想など
 今回は多発性嚢胞腎をテーマにご講義いただいた。
川音技師からは、○○○赤血球と○○○結晶という気になる題名であったが、多発性嚢胞腎の尿沈渣に見られるそれぞれの有形成分の特徴や鑑別方法などについて多数の写真も交えて解説していただいた。赤血球形態については、特にこの○○○赤血球での部分で頭を悩ます方が多いことだろう。教科書的な知識だけではなく、実際に形態を書いて覚えることも知識を身につける一つの方法だという事を再認識させられた内容であった。
山路先生からは、実際の臨床の場における多発性嚢胞腎の病態、診断や治療などについて解説いただいた。遺伝性疾患である多発性嚢胞腎の診断には、家族歴が重要であり常染色体優性多発性嚢胞腎と常染色体劣性多発性嚢胞腎があること、また画像で嚢胞の確認が重要であることなど、難しい内容ではあったが大変勉強になった。また最新の治療として、有効な治療がない中でトルバプタン(サムスカ)は、選択的にバソプレシンV2-受容体を阻害することによって常染色体優性多発性嚢胞腎の進行を抑制する治療薬として注目されているとの内容であった。
提出日  平成 29年3月                         文責:室谷 明子 

2015年10月03日