4月研修会

平成 28年4月21日(木)19時00分 ~ 21時00分
浦和コニュニティーセンター15集会室  点数: 専門 ― 20点
尿検査の偽陽性、偽陰性                 
1)尿沈渣自動化のNext Stageへ  講師:北浦 芳之(シスメックス株式会社 北関東支店プロダクト 営業課)
2)尿定性検査の落とし穴!?   講師:槇島 碧 (北里大学メディカルセンター LSIメディエンスブランチ)
3)尿沈渣検査の見方・見分け方  講師:深田 茂則 (埼玉医科大学病院)
協 賛 : シスメックス株式会社
参加人数: 会員 65名   申請中 6名  賛助会員 6名  非会員 0名

北浦芳之氏から「尿沈渣自動化のNext Stegeヘ」との演題で尿中有形成分分析装置UF-5000の紹介をしていただいた。旧機器UF-1000iからの精度向上と、体腔液モードの搭載について説明があった。体腔液の自動測定は血液部門での血球算定装置による測定を導入する施設が増えており、一般検査部門で測定が可能になる点は多くの施設で注目されている。また、撮像ユニットUD-10を導入することで尿沈渣検査の再検率や目視鏡検率を軽減できることが期待できるとの話であった。
槇島 碧氏に「尿定性検査の落とし穴?!」との演題で講演をしていただいた。尿定性検査の手順、ポイントについて解説があり、強血尿、余剰尿、放置などによって判定値に影響が出るとのことであった。また、尿試験紙法ではその原理上、偽陰性、偽陽性が生じるため、各項目の測定原理を理解して偽陰性、偽陽性が疑われる場合の確認法、薬物などの治療情報の確認について、重要性を解説していただいた。参加者には測定原理について再確認する良い機会となった。                                                   次に、深田茂則氏に「尿検査の偽陽性、偽陰性~尿沈渣検査の見方・見分け方~」との演題で講演をしていただいた。前半は尿沈渣検査の基本的検査手技の確認、各種成分の出現意義について解説していただいた。後半は尿定性検査と尿沈渣検査の結果の乖離について事例をあげての詳細な解説があり、患者情報、尿定性検査やその他の検査結果などを利用して、総合的に成分を鑑別する事が重要とのことであった。今回の研修では新人から中堅までを対象に尿定性、尿沈渣の基礎を踏まえて、尿検査の偽陽性、偽陰性についてとても参考になる内容であった。 

2016年07月31日