生涯教育レポート 8

                       

 実施日時: 平成22421  1900 2030
     会 場  大宮ソニックシティ601号室     点数:基礎教科−20
       演 題@: 2010CLSIドキュメントの主な変更点について
       講 師@:  松田 聡(シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)
                    サービス・サポート部)
     演 題A:  医療制度改革と微生物検査
     講 師A: 松尾 久昭(シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)
                     ラボラトリー営業部)
    参加人数:  68


《研修内容の概要・感想など》

 今回は、微生物検査に関する最新の情報を得て日常業務に活かしていただきたく二部構成(2演題、2講師【シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)より松田氏、松尾氏】)にて研修会を行いました。

 @2010CLSIドキュメントの主な変更点について』では、CLSI(Clinical and Laboratory Standards Institute)に関して、ドキュメントの構成から今回の主な変更点、さらに腸内細菌、非発酵菌、ブドウ球菌などにおける抗菌薬ブレイクポイントの変更や確認試験の実施・判定と報告方法について講演していただきました。検査センター、病院内検査室など業務環境は多少違っても、常に最新の情報で検査結果を依頼先に報告するという点は同じだと思います。今回の資料を有効に活用し、自分たちの検査室がレベルアップできるよう努力していきたいと思います。

 A
『医療制度改革と微生物検査』では、医療制度改革の流れと微生物検査とのつながりに関して、制度改革の全体像から厚生労働省や埼玉県の HP内にある医療費適正化計画、医療機能公表制度、診療報酬改定や各種加算制度について、さらにはチーム医療が再注目される中、微生物検査室としての今後のあり方について講演していただきました。病院機能の明確化や業務分担・連携の促進が評価される要因となっているなかで、コメディカルの一員としてアピールしていくことが大切であり、その為にも、臨床側のニーズ、他部門とのコミュニケーション、病院内微生物検査室の必要性、存在感など、自分たちの病院(職場)に必要不可欠といわれるような検査室づくりの糧にしたいと思います。



※質疑で後日回答することとなった質問の回答が、シーメンス社の松田さんよりありました。

《質問》腸内細菌ではカルバペネム系の薬剤のブレイクポイントの変更が予定されているようですが、緑膿菌のMDRPの判定基準に関しての変更の情報はありますか?


《回答》CLSIにおける今回のBP変更は、あくまでもカルバペネマーゼ産生菌に焦点をあてたもので、 非発酵菌に対しては、BP変更の予定は現時点ではありません。 ご承知の通り、MDRP基準は感染症法での設定であり、こちらも今の所変更の情報はないようです。




                         平成22421  文責:小西光政


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