《研修内容の概要・感想など》
研修の内容として、TSI寒天培地、SIM培地、SC培地、VP半流動培地、メラー培地などの反応原理、試験管培地の接種する順番、接種方法、H2Sの産生や運動性の観察、試験管のキャップは緩める?閉める?等、実際にスライドで分かりやすく示され、よく理解できた。
菌種と培地の組合せにおいて、3〜4本の試験管培地で腸内細菌のすべてを同定することは難しい。培地に発育したコロニーを観察し、主要な菌種であると推定されれば、それらの鑑別ポイントを押さえることで、3本程度で同定は可能である。特に糞便検査では、サルモネラとシトロバクター、大腸菌と赤痢菌の鑑別には試験管培地を用いたほうが自動機器を用いて検査するより、コスト削減につながるのではないかとのことであった。また、試験管培地の組合せについては、メーカーからは推奨できないため、施設毎で考えていただきたいとのことであった。また、自動機器の精度が上がっても、同定不能や誤同定は起きることもあるので、試験管培地を何種類か用意すると役立つのではないかと強調されていた。
今回の研修の内容について基礎的な内容ではあったが、十分に理解して新たな知識として活用していきたい。
平成22年2月26日 文責: 直井健治
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