生涯教育レポート 10

        

実施日時: 平成22年 7月 3日(土)   13時00分  〜 17時00分
       会 場  : (株)ビー・エム・エル総合研究所    点数:  専門教科−20点
       主 題  :  薬剤感受性検査の基礎(講義と実習)
          〜ディスク法と微量液体希釈法の手技から判定までのポイント〜
       講 師  :  田村 俊 ( 栄研化学(株)市場対策室学術二部一課 )
   協  賛 : 栄研化学株式会社、 株式会社ビー・エム・エル
   参加人数: 32名

《研修内容の概要・感想など》
 今回は、「薬剤感受性検査の基礎」と題して実習を行った。会場は(株)ビー・エム・エルの施設をお借りした。参加者は県内外から18名の参加であった。薬剤感受性検査の初心者を対象としたため、はじめは、MIC法、ディスク法の基本的学問的な内容の講義を約1時間行った後に、実習に入った。
 MIC法では、ドライプレート、フローズンプレートとあり、近年、主流となっているドライプレートを用いた手技手法の簡単なレクチャーを行った後、参加者一人一人に実際に、8連ピペット等を使用して、実習を行ってもらった。ピペットの操作法に四苦八苦しながらも、感覚は体験できたと思う。判定は、前日に仕込みをしておいたMICプレートにすでに細菌が発育した状態の同じものを、一人一人判定して、答えあわせをした。
 ディスク法では、KBディスクを使った手技手法を同様に、参加者一人一人に体験してもらった。菌液の作成、培地への塗抹、ディスクの置き方、配置の方法など、判定方法も含めて、実際の感覚は体験できたと思う。その他、直接的には関係ないが、BLNAR、ESBL、メタロ緑膿菌等の耐性菌検査方法、判定方法、簡易法(シカベータ・関東化学)を用いた判定方法も実際に、実施していただいた。
 自動機器で感受性検査を行う施設も多くなってきている現在、今回のような用手法による測定方法も基本として習熟することは重要である。
 今後、われわれ微生物研究班としても、このような企画を継続・実施していく必要性を感じた。
                  平成22年7月7日     文責: 金田 光稔


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