生涯教育レポート 1

日 時:平成21年4月22日(水) 19:00〜20:30
    テーマ:サーベイに良く出る耐性菌−ここがポイント−
    @精度管理結果を切る
    講 師:荻野毅史(済生会川口総合病院)
    A見逃さないための薬剤耐性菌の検出法
    講 師:飯田眞佐栄 (上尾中央臨床検査研究所)
    場 所:大宮ソニックシティ601号室 参加人数53名

研修内容の概要・感想など

今回は「サーベイに良く出る耐性菌」をテーマに精度管理と薬剤感受性検査について2名の講師に講演していただいた。

 荻野氏には、精度管理の目的、評価、過去に出題した菌、チェックポイントについてお話していただいた。精度管理は毎年実施しているが、成績を報告する際の等号・不等号の向き、誤字脱字、薬剤感受性結果の変換ミスなど、単純なミスで評価を下げてしまう施設があり、結果を報告する際にはもう一度確認する必要があると感じた。また、MRSAについては繰り返し出題した結果、変換ミスは減少して、昨年度は0施設と良好な結果となり、他の耐性菌についても繰り返し出題して理解を深める必要があると感じた。

 飯田氏には、薬剤耐性菌の検出法とディスク法の内部精度管理をテーマに説明していただいた。耐性ブドウ球菌、ESBL産生菌、MBL産生菌、AmpC産生菌について、定義、判定基準、確認試験、各種薬剤の変換、検索方法など自施設で実施している内容を例に丁寧に説明していただきとても勉強になった。また、内部精度管理についてディスク法の精度管理はとても参考になった。ただし、施設で実施するとなると、@)リアルタイムでの精度管理ができない。A)全ての項目を管理することは難しく、対象となる項目が多い。B)コストがかかる、など問題点も多い。私の施設でも、ディスク法の精度管理の難しさを感じており、今後こういった問題点も踏まえて検討していきたいと感じた。

                                文責:渡辺 典之 

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