生涯教育レポート 22           

                日時:平成20年4月23日(水) 19:00〜20:40
                場所:大宮ソニックシティ604号室
                テーマ:新人のための臨床微生物検査 −薬剤感受性検査について−
                1.CLSI −基本から最新基準 M100-S18まで−
                2.薬剤耐性菌の検査方法および結果の解釈
                講 師:1.武沢 敏行(日本ベクトン・ディッキンソン
                DSマーケティング学術グループグループマネージャー)
                2.飯田 眞佐栄(上尾中央臨床検査研究所)
                参加人数:68名

Report
「新人のための臨床微生物検査」ということで2名の講師に薬剤感受性検査について講演していただいた。
武沢氏には、CLSI(Clinical and Laboratory Standards Institute)の基本から最新基準M100-S18までというテーマでお話しいただき、われわれが日常検査で使用しているCLSIの基準はどういう経緯で作られたものであるのかという基本的な事項などを詳しく説明いただきとても勉強になった。また、今年1月改訂版が発行されたM100-S18での新たな判定基準が示されたが、中でもStreptococcus pneumoniaeのPenicillin判定基準については、非常に大きな問題であり、今後検査室でどのように取り入れるべきなのか考えさせられた。
飯田氏には、薬剤耐性菌の検査方法および結果の解釈というテーマで、埼玉県で行っている精度管理事業の成績の解析を含めお話しいただいた。耐性菌の判定基準の中でもStaphylococcusでは年々変化しており、推移を見ると昔とは大分変わってきたことが分かった。精度管理事業については、MRSAやESBLを繰り返し出題した結果、はじめは間違えた成績を報告してきた施設も改善されたということであったが、未だに「我が道を行く」という施設も見受けられるようである。耐性菌検査法については、自施設での工夫などを話され非常に参考となった。

記:結城 篤

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