生涯教育レポート 21
日 時:平成20年2月6(木) 19:00〜21:00
テーマ:真菌検査法について
場 所:大宮ソニックシティ601号室:43名
@糸状真菌の同定のポイント
講 師:八代 智恵子(埼玉県栗橋済生会病院)
A最新のCLSI基準による酵母様真菌の感受性測定
講 師:山口 重人(栄研化学株式会社)
B酵母様真菌の薬剤感受性検査
講 師:金子 雅子(極東製薬株式会社)
【研修会概要・感想等】
糸状真菌の同定のポイントおよび酵母様真菌の薬剤感受性検査について講演していただいた。糸状真菌についてイラストや写真を用いて説明していただいたので、とても勉強になった。糸状菌はルーチンで分離されることは稀であり、形態像での同定が主であるので、知識や経験を要する。施設によってはカラーアトラスなどが充分にそろってない検査室もあるので今回のような研修会が定期的に行われることが望ましいと感じた。
酵母様真菌の薬剤感受性検査についてはCLSI M27-A2標準法について説明していただいた。判定時間の見解として
、@ CLSIは基本的には48時間培養を推奨しているが、24時間培養については、曖昧なコメントしている。A trailing growth株は判定が困難であり、現段階では24時間判定採用が濃厚であるが、結論が出ていない。酵母様真菌の薬剤感受性検査を実施している施設は少なく、今後ルーチンで導入するにあたって、CLSIからの新たな見解が望まれると感じた。
平成 20年 2月 14日 レポーター:渡辺 典之