◎山田 龍弥1)、三木 隆治1)、鎌田 泰至1)、永野 栄子1)、藤代 政浩1)、中島 あつ子1)、春木 宏介1)◎山田 龍弥1)、三木 隆治1)、鎌田 泰至1)、永野 栄子1)、藤代 政浩1)、中島 あつ子1)、春木 宏介1)輸 血臨床化学◎張ヶ谷 美恵1)、小林 真弓2)、佐藤 隆博3)、塚原 晃4)、岡本 直子5)、石田 明6)連絡先 048-965-1111 (内線3212)◎張ヶ谷 美恵1)、小林 真弓2)、佐藤 隆博3)、塚原 晃4)、岡本 直子5)、石田 明6)医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院1)、医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院2)、学校法人北里研究所 北里大学医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院1)、医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院2)、学校法人北里研究所 北里大学メメディカルセンター3)、医療法人社団東光会 戸田中央総合病院4)、さいたま赤十字病院5)、埼玉医科大学国際医療センター6)ディカルセンター3)、医療法人社団東光会 戸田中央総合病院4)、さいたま赤十字病院5)、埼玉医科大学国際医療センター6)◎山田 龍弥1)、三木 隆治1)、鎌田 泰至1)、永野 栄子1)、藤代 政浩1)、中島 あつ子1)、春木 宏介1)獨協医科大学埼玉医療センター1)獨協医科大学埼玉医療センター1)獨協医科大学埼玉医療センター1)88廃廃棄棄血血削削減減へへ向向けけたた取取りり組組みみ亜亜鉛鉛測測定定試試薬薬「「セセロロテテッックク Zn」」のの基基礎礎的的検検討討亜亜鉛鉛測測定定試試薬薬「「セセロロテテッックク Zn」」のの基基礎礎的的検検討討【はじめに】輸血業務検討小委員会 検査技師部会では2011年から血液製剤の有効利用を目的とした廃棄血削減活動を行っており,県内の医療施設へ製剤廃棄に関するアンケート調査を実施し,得られた結果と対策案を埼玉県輸血フォーラムで情報発信,共有を行ってきた.今回新たな試みとして廃棄率の高い施設と意見交換会を開催した.そこで得られた課題と評価について報告する.【対象・方法】2022年のアンケート結果にてRBC製剤の廃棄率が高い施設の中から,小委員会と共に廃棄血削減や製剤有効利用について検討する意見交換会に賛同した2施設の輸血担当者と意見交換会を実施した.実施にあたり,追加アンケートを行い,その回答結果に対する委員の質問を2施設へ共有した.当日は共有した回答結果や質問に対し,提案やアドバイスを実施し,両施設からも疑問点や相談を受けるなど活発な意見交換を行った.また,数か月後にその後の取り組みに対する進捗や効果,更なる問題点の確認として2回目の意見交換会を実施した.【結果】A施設では,手術用準備製剤の未使用による廃棄が散在されていたことから,転用を促すた【はじめに】亜鉛(Zn)は正常な生命維持に必要不可欠な必須微量金属の1つである.亜鉛不足は味覚異常,皮膚炎,男性性機能障害,骨粗鬆症など様々な症状を引き起こすことが知られている.当院では,皮膚科,消化器内科,リプロダクションセンター(不妊治療)などの診療科で依頼されることが多い.今回われわれは,株式会社セロテックが発売した測定試薬「セロテック Zn」について基礎的検討を行ったので報告する.【機器・試薬】検討試薬は「セロテック Zn」,機器はJCA-BM6010G(日本電子株式会社)を使用した.比較試薬として「エスパ・ZnⅡ」(ニプロ株式会社)を用い,機器はJCA-BM8000(日本電子株式会社)で測定した.【方法・結果】①再現性:低濃度と高濃度の試料を用いた併行精度(n=20)はCV0.25~0.44%,室内再現精度(n=6)はCV0.29~0.36%であった.また30日後の測定値の変化率は1.9%であり安定していた.②直線性:高濃度Zn水溶性試薬を用いて段階希釈した結果,693μg/dLまでの直線性が認められた.③共存物質の影響:干渉チェック・Aプラス(シスメ~輸血業務検討会小委員会 検査技師部会活動報告~めのストック期間の見直しや,術後のC/T比を算出し使用頻度が低いことを提示することで医師の不安から起こる過剰な依頼を軽減させる等の提案を行った.またB施設では,過去に手術時の大量出血対応があった背景より交渉が厳しいとの意見から,他患者へのT&S製剤状況を共有することやストック製剤の一部を解除し転用を容易とする運用を図ってみる等の提案を行った.第2回意見交換会では,A施設では手術時の高単位依頼は減少傾向となり,B施設では意見交換会の内容を医師に提言したところ自施設の現状を把握した医師から,自発的に依頼数を抑えるなどの協力が得られるようになった.新たな問題点として医師への交渉やアプローチの仕方を苦慮する状況が挙げられ,委員施設での対応方法や情報を提供した.【考察】意見交換会の前後で2施設の製剤有効利用について効果的な提案が出来た.環境が異なる視点で情報共有できる場を設けることの有用性を感じ,今後もより多くの施設と意見交換を行い,廃棄血削減活動に繋げていきたい.【連絡先】048-773-1111(内線:2416)ックス)を用いて検討した結果,ビリルビン・Fは20.3mg/dLで6.4%の負誤差が生じた.ビリルビン・Cは20.0mg/mL,溶血ヘモグロビンは520mg/mL,乳びはホルマジン濁度1580度まで影響は認められなかった.④従来法との相関:亜鉛測定の依頼のあった患者検体64例を用いて相関を検討した結果,r=0.960,y =0.84x+6.769であった.【考察およびまとめ】基礎的検討の結果は再現性,直線性などは特に問題はなかった.また,30日後の測定値も安定していた.共存物質の影響はビリルビン・Fでは20.3mg/dLで6.4%の負誤差が生じた.また,従来法との相関では低値傾向になったが,これは本法の測定は対照検体測定後,冷蔵保存して数日経過後に測定したことが原因と考えられる.当試薬でのZn測定は,日常検査として,院内導入の際は迅速な結果報告が可能となり,臨床のニーズに答えることができると思われる.今後はコストなどを考慮し,院内導入を検討していく予定である.廃棄血削減へ向けた取り組み亜鉛測定試薬「セロテック Zn」の基礎的検討輸血EntryNo. 45臨床化学EntryNo. 57~輸血業務検討会小委員会 検査技師部会活動報告~輸-8(13:00~13:10)化-1(10:30~10:40)
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