埼臨技会誌 Vol.71 補冊 2024_電子ブック用
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◎香山 歩熙1)、島村 竜平1)、中谷 帆乃加2)、大塚 裕子2)、庄司 拓哉2)、植松 明和2)生 理◎五月女 杏1)、萩田 万喜2)、藤木 優花2)、伏見 もも3)、有竹 清夏3)連絡先:0493-31-1501睡睡眠眠ポポリリググララフフ測測定定をを用用いいたた睡睡眠眠のの質質のの改改善善にに効効果果的的なな手手足足温温浴浴ププロロトトココルルのの開開発発神神経経伝伝導導検検査査ににおおけけるる短短母母指指外外転転筋筋おおよよびび第第2虫虫様様筋筋導導出出CMAP振振幅幅比比のの基基礎礎的的研研究究◎五月女 杏1)、萩田 万喜2)、藤木 優花2)、伏見 もも3)、有竹 清夏3)埼玉県立大学大学院保健医療福祉学研究科1)、埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科検査技術科学専攻2)、埼玉県立大学埼玉県立大学大学院保健医療福祉学研究科1)、埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科検査技術科学専攻2)、埼玉県立大学3)3)◎香山 歩熙1)、島村 竜平1)、中谷 帆乃加2)、大塚 裕子2)、庄司 拓哉2)、植松 明和2)大東文化大学 スポーツ・健康科学部 健康科学科1)、大東文化大学2)大東文化大学 スポーツ・健康科学部 健康科学科1)、大東文化大学2)て行った. 得られた睡眠脳波データについて各睡眠段階中のδ, θ, α, β, σ-power値出現量を算出した. 【結果】DPGは手浴足浴中,睡眠前,睡眠経過中において基準条件と比べ手足温浴条件で有意に上昇した. さらに, 徐波睡眠出現時間が手足温浴条件で増加し, 特に就床後20-40分で有意に増加した. また, 主観的評価では, 手足温浴によって, 精神的疲労感, 考えのまとまりにくさ, 目の疲れが改善した. 性差についてみてみると, 男性では腕のだるさ, 腰の痛みなどの身体的評価, 女性では精神的疲労感, 考えのまとまりにくさなどの精神的評価が改善した.【結論】15分間の手足温浴は放熱を促進し, 昼間の徐波睡眠を増加させることがわかった. また手足温浴によって主観的評価の改善が認められ, 特に男性では身体的評価, 女性では精神的評価が改善した. 当日は, これらの結果にあわせて周波数解析の結果についても報告する.今後は夜間睡眠, 月経周期での検討とともに, 将来的には介護や看護の現場など臨床での検証を進める予定である.五月女杏―070-3145-1215を記録した.導出したAPBおよび2LのCMAP振幅から2L/APB振幅比を算出し,平均を求めるとともに,男女間差について検定をおこなった.使用機器は日本光電社筋電図計MEB-9600を用いた.【結果】APB振幅は,男:13.1(3.0)mV,女:11.8(2.0)mV,全体:12.5(2.6)mV,2L振幅は,男:1.5(0.6)mV,女:1.2(0.5)mV,全体:1.3(0.5)mV,2L/APB振幅比は,男:0.115(0.049),女:0.102(0.042),全体:0.108(0.046)であった(いずれも平均(標準偏差)).上記項目の男女間の有意差はすべて認められなかった.【考察】手根管は,橈側・尺側・背側が手根骨,掌側が横手根靱帯により形成される管腔であり,9本の腱と共に正中神経が通過している.その管腔内での正中神経の圧迫によりCTSは生じるが,APBを支配する正中神経反回枝と2Lを支配する神経枝の手根管内での解剖学的位置が異なることから,本研究により,管腔内圧迫の著しい部位を特定する一助になるのではないかと考えられた.今後は,2L/APB振幅比の基準値作成のため,更なるデータを加えるべく研究を継続していく.【背景】温浴は疲労回復, 冷え性の改善, 睡眠の質を改善するなどの効果が認められており, 介護や看護の現場でその有用性が評価されている. しかしながら, 先行研究では主観的評価を検討したものが多く,客観的評価やその機序に着目した検討は少ない. 本研究では, 手足温浴による放熱と睡眠構造の関連に着目し, 手足温浴による放熱指標, 睡眠構造の変化, 主観的評価の関連及びそれらの性差を検討した. 本研究は埼玉県立大学倫理委員会の承認を得て行われた. 【方法】説明と書面の同意が得られた若年健常成人30名(男性14名, 女性(卵胞期)16名, 21.47±1.50歳)を対象に, 基準条件(35℃), 手足温浴条件(40℃)の2条件計2日間の実験を実施した. 手足温浴条件では日中に15分間の手足温浴を実施後, 1時間の睡眠ポリグラフ測定を施行した. 実験中は皮膚温(前額, 鎖骨下, 手背, 足背), 鼓膜温を同時計測し, 放熱指標であるDPG(distal-proximal skin-temperaturegradient)を算出した. 温浴前後, 睡眠前後に気分, 寝つきなどの主観的評価についてVAS(visual-analogue-scale)を用い【はじめに】手根管症候群(CTS)の検査目的で施行する神経伝導検査(NCS)では,補助的な検査として2L-INT法を用い,正中神経手関節刺激-第2虫様筋(2L)間と尺骨神経手関節刺激-骨間筋間のCMAP終末潜時を比較している.CTSにおける多くの場合,短母指外転筋(APB)導出CMAP振幅は,2L導出CMAP振幅と比較して,明かに低下する傾向にあるが,その振幅比について検討した論文は極めて少ない.そこで今回我々は,健常人における第2虫様筋/短母指外転筋CMAP振幅比(2L/APB振幅比)を求めるため,基礎的な研究をおこなったので報告する.【目的】学生における2L/APB振幅比の基準値を作成すること.男女間差があれば,それぞれの基準値を作成すること.【対象】本学にて2024年6~7月の期間にNCSを施行した学生被検者28名(男性:14名,女性14名),平均年齢20.4才の両側上肢28肢を対象とした.【方法】NCSは,belly-tendon 法に基づきAPBおよび2Lに記録電極を装着し,APB・2Lの2チャンネル同時導出法を用い,正中神経を手関節部にて刺激し,それぞれAPBおよび2Lより同時に複合筋活動電位(CMAP)79睡眠ポリグラフ測定を用いた睡眠の質の改善に効果的な手足温浴プロトコルの開発神経伝導検査における短母指外転筋および第2虫様筋導出CMAP振幅比の基礎的研究生理EntryNo. 79生理EntryNo. 89生-14(9:30~9:40)生-15(9:40~9:50)

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