略歴1996年旭川医科大学医学部医学科 卒業同附属病院研修医1999年旭川医科大学病理学第二教室 助手2001年国立がんセンター研究所病理部 研究員2008年慶應義塾大学大学院医学研究科 修了2012年国立がん研究センター研究所分子病理分野 主任研究員2014年慶應義塾大学医学部病理学教室 准教授2024年栃木県立がんセンター統括診療部副部長・病理診断科科長研究所副研究所長・分子病理分野長臨床検査センター長、バイオバンクセンター長<抄録>(おじま ひでのり) (おじま ひでのり) 栃木県立がんセンター病理診断科科長主な学会活動日本病理学会(専門医、指導医、学術評議員)日本癌学会(評議員)日本肝癌研究会(評議員、原発性肝癌取扱い規約 病理小委員会委員)日本胆道学会(評議員・認定医)日本肝胆膵外科学会(胆道癌取扱い規約委員会委員)日本肝臓学会(肝癌診療ガイドライン改訂委員会委員)日本臨床細胞学会日本画像医学会ほか受賞歴2010年 日本病理学会 症例研究賞2019年 日本病理学会 学術研究賞2020年 旭川医科大学同窓会学術奨励賞54講演会場:第1会場(401号室)10:40~11:40 臨床の現場では,患者さんが診察室に入室するときから“診察”が始まるとされている.患者さんの一挙手一投足を観察し,他覚所見,詳細な問診から病態や鑑別疾患を想定し,必要な検査を行う(通常は侵襲性の低い検査から始める).こういった検査には,優秀な臨床検査技師の存在は欠かせない.医師はさまざまな検査結果と診察で得られた情報を基に総合的な判断を行うことで患者さんの臨床診断を下し,治療を始める. 一方で,RCPC(Reversed Clinico-pathological Conference)では,検査データのみで患者さんの病態を検討するという,臨床の診断過程と逆のことを行う.つまり,RCPCの目的は臨床検査データや超音波所見など与えられたデータをもとに,患者さんの病態を推定しながら議論することで,検査データの持つ意味を深く理解することである.講師講師尾島 英知尾島 英知教育講演1RCPC
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