埼臨技会誌 Vol.71 補冊 2024_電子ブック用
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3 特別講演はふたつの講演を企画しました。 特別講演1は、昭和医療技術専門学校 山藤賢学校長をお迎えし「医療人としての人生を肯定的に歩む~令和の時代における個人としての成長から人材育成まで~」と題しご講演いただきます。令和の今、医療業界にも働き方改革が求められ、働く個人の考え方も多様化しています。労働環境の改善は進んでいるところではありますが、医療人としての生き方、人間関係、組織作り、組織運営に悩みを抱えている方が多くいるかと思います。山藤先生は医師、医療法人の経営者、そして教育者と、さまざまな顔をもっています。山藤先生の著書のタイトルのとおり、学生にとっては社会人になるということ、働いている人にとっては働き方の処方箋、またマネジメントに携わる方には組織作りのヒントとなるご講演です。 特別講演2は「災害支援シンポジウム」と題し、令和6年1月1日に発生した能登半島地震の災害現場で災害派遣医療チーム(DMAT)として、医療支援活動に携わった医師・看護師・診療放射線技師・臨床検査技師の方々をお迎えし、シンポジストそれぞれの立場から災害医療の経験についてご講演いただきます。今後、被災地で求められる検査へのニーズに、臨床検査技師が十分に応えられることが重要であると思います。今年8月8日に発生した日向灘を震源とする地震に伴い、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたことも皆様の記憶に新しいかと思います。また毎年のように豪雨災害も発生しています。自然災害に備えるために、災害医療への意識を高めるために、シンポジストの皆さまの経験を共有する機会は大変貴重な場と考えております。 教育講演では「脳波モニタリングに懸けてきた四半世紀」と題し、東京女子医科大学附属足立医療センター・脳神経外科 久保田有一教授に、これまでのChallenge!また脳波モニタリング検査のこれからについてご講演いただきます。 その他にも栃木県立がんセンター・病理診断科長 尾島英知先生による「RCPC」、研究班企画による5講演を用意しております。  最後に、昨年10月より実行委員会をスタートさせ、Challenge!をテーマに実行委員一丸となって企画・準備に取り組んでまいりました。多くの皆さまの参加を実行委員一同、心よりお待ち申し上げます。

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