埼臨技会誌 Vol.71 補冊 2024_電子ブック用
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◎廣瀬 里菜1)、吾妻 広基1)、馬場 麻里1)、本多 望1)、牛袋 美羽1)◎廣瀬 里菜1)、吾妻 広基1)、馬場 麻里1)、本多 望1)、牛袋 美羽1)微生物◎渡邉 敦也1)、神山 朋紀2)、今野 来夢2)、笹井 勇歩2)、鈴木 萌奈2)、高瀬 愛梨2)、増田 陸人2)、高橋 俊2)◎渡邉 敦也1)、神山 朋紀2)、今野 来夢2)、笹井 勇歩2)、鈴木 萌奈2)、高瀬 愛梨2)、増田 陸人2)、高橋 俊2)学校法人明星学園 国際医療専門学校 臨床検査学科1)、学校法人明星学園 国際医療専門学校2)学校法人明星学園 国際医療専門学校 臨床検査学科1)、学校法人明星学園 国際医療専門学校2)~早期治療につなげるために~~早期治療につなげるために~◎廣瀬 里菜1)、吾妻 広基1)、馬場 麻里1)、本多 望1)、牛袋 美羽1)医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院1)医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院1)医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院1)連絡先(048-296-4837)寒寒天天気気体体法法をを用用いいたた精精油油にによよるる抗抗菌菌作作用用ににおおけけるる評評価価基基準準のの検検討討当当院院ににおおけけるる時時間間外外のの血血液液培培養養検検査査報報告告ににつついいててのの取取りり組組みみ当当院院ににおおけけるる時時間間外外のの血血液液培培養養検検査査報報告告ににつついいててのの取取りり組組みみ   連絡先:048(866)6600果(平均値±SD)は、S.aureusにおいては、ユーカリが33.8±6.5 mmで最大であった。次いでティートゥリーが14.1±2.0 mmであった。E.coliにおいては、ティートゥリーが20.3±1.5mmで最大であり、次いでユーカリが16.8±3.0mmであった。ラベンダーについては阻止円が認められなかった。培地上の菌量については、ユーカリとティートゥリーにおいて、精油を作用させない場合と精油を作用させた場合の差はみられなかったが、ラベンダーについては、精油を作用させた場合において菌量の減少がみられた。【考察およびまとめ】先行研究の結果と比較して、精油における寒天気体法による抗菌作用の評価は可能であることが示唆された。ラベンダーについては、阻止円直径が形成されなかったが、培地の菌量の減少がみられたことから、評価には阻止円直径だけでなく、培地に発育した菌量も考慮する必要があると考えた。    性菌が7件,腸球菌が3件,酵母様真菌が2件,その他が2件であった.血液培養検体陽性報告後の抗菌薬の使用状況については,投与中の抗菌薬の継続が42件,抗菌薬の使用を開始が10件,抗菌薬の変更が3件,追加が3件,抗菌薬を使用しないのが4件,その他1件であった.【考察】当院では抗菌薬は患者の年齢,基礎疾患,感染部位,重症度などを元に選択しており,初期治療として広域抗菌薬を使用する場合が多い.広域抗菌薬の使用を継続する事は耐性菌の増加を招く点から適切に狭域の抗菌薬を使用する事を厚生労働省から定められている.時間外に血液培養検体の陽性報告を行うようになり,血液培養検体陽性の20.1%が時間外である点から抗菌薬の適正使用に貢献できていると考える.さらに医師に報告後,抗菌薬の開始・変更・追加を実施できた症例が25.4%あり,抗菌薬の適正使用だけでなく,患者の治療にも大きく貢献できている.時間外は血液培養陽性時の対応が不慣れな技師が多いため,定期的に研修を行い,精度の維持・向上に努めていきたい.【はじめに】近年、精油はメディカルアロマテラピーとして医療・福祉の現場での導入が進んでいる。従来の精油の効能として、リラクゼーション効果があげられるが、その他に抗菌作用などをもつとされている。抗菌作用を評価するには、精油は揮発性であるため、ディスク拡散法での判定はできないと考え、先行研究で実施されている寒天気体法を用いて抗菌作用の適正評価法を検討したので報告する。【方法】寒天気体法の先行研究では、精油の主成分であるリナロール、酢酸リナリル、テルピネン-4-オールにおける抗菌作用を検討していたため、この成分を多く含有するティートゥリー、ラベンダー、ユーカリを用いて実際の精油に対して抗菌作用の検討を行った。被検菌としては、Staphylococcus aureus(ATCC29213)およびEscherichia coli(ATCC25922)を用いて、寒天気体法を実施し、阻止円直径を計測した。精油は揮発性物質のため、培地全体に作用していることが考えられるため、培地外円より中心に向けて20mm付近の培地に発育した菌量も同時に測定した。【結果】寒天気体法による5回測定の阻止円直径の判定結【はじめに】血流感染症は致死率が高く,早期診断が予後の改善に大きく影響する.当院では2023年4月から時間外でも血液培養検体が陽性時にサブカルチャー,及びグラム染色を実施し医師に報告する業務を開始した.今回,時間外の血液培養検査陽性処理の動向を調査した.【対象】2023年4月1日~2024年3月31日にBD社製の自動血液培養装置BACTEC FX に装填した血液培養ボトルを対象とした.【方法】時間外に血液培養陽性時対応した検体をグラム染色の形態別,菌種別,医師に報告した後の抗菌薬の使用状況について集計を行った.【結果】期間内で血液培養検体が陽性になったのは合計で314件あり,その内時間外に対応した検体は63件であった.また,時間外においてグラム染色の形態別では63件中66菌種確認された.グラム陽性球菌は35件,グラム陰性桿菌は25件,グラム陽性桿菌は4件,酵母様真菌は2件であった. また,同定された菌種は72件であった.腸内細菌目細菌が26件,Staphylococcus属が23件,連鎖球菌が9件,偏性嫌気111寒天気体法を用いた精油による抗菌作用における評価基準の検討当院における時間外の血液培養検査報告についての取り組み~早期治療につなげるために~微-7(10:30~10:40)微-8(10:40~10:50)微生物EntryNo. 81微生物EntryNo. 42

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