埼臨技会誌 Vol.70 補冊 2023_電子ブック
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生 理①②③①②③684922033◎石田 律子1)、吉田 あゆみ1)、藤島 香1)、杉山 真理絵1)、篠埼 美苗1)、渡邉 聡子1)、鵜野 礼子1)、渡辺 智美1)◎石田 律子1)、吉田 あゆみ1)、藤島 香1)、杉山 真理絵1)、篠埼 美苗1)、渡邉 聡子1)、鵜野 礼子1)、渡辺 智美1)上尾中央医科グループ アルシェクリニック1)上尾中央医科グループ アルシェクリニック1)◎菊地 拓海1)、千葉 真1)、吉田 裕希1)、小室 梓1)、塚原 晃1)◎菊地 拓海1)、千葉 真1)、吉田 裕希1)、小室 梓1)、塚原 晃1)戸田中央メディカルケアグループ 戸田中央総合病院1)戸田中央メディカルケアグループ 戸田中央総合病院1)BNP値は経胸壁心エコー検査の事前情報として活用できるか61521927103010201111※複数所見ある場合にはそれぞれにカウントしている.1777A群B群A群B群A群B群3413拡張障害11122427Attenuation imaging を用いた脂肪肝と腹囲の関係についてimaging カイ二乗検定により, 男女共,腹囲の大きさと脂肪肝の組み合わせに有意な関係が認められた(P<0.05). 【結語】1,脂肪肝の指標にATIを用いて検証した.2,男女共, メタボリックシンドロームと診断された場合,有意に脂肪肝の合併する率が高い事が判明した.                連絡先:048(640)6561BNP値LVEF不整脈MR4右心負荷11【考察】①,②では,A群とB群の割合に大きな差は見られず,③ではB群の割合が多くなった. MRは①のA群とB群に差は見られず,②,③ではB群の割合が多かった.右心負荷①,②はA群の割合が多く,③ではB群の割合が多くなった.【結語】BNP値は初心者の技師にとって,心不全疑い患者のTTEを行う前の事前情報として,収縮低下のみならず,拡張能,MR,右心負荷所見などの評価に活用できる事が示唆された.経験を積んでいくうちに多くの情報処理が可能となるが,合計BNP値が検査に不慣れな初心者の留意点になる事が期待さ107れる調査であった.105連絡先:0570-01-1114【目的】メタボリックシンドローム基準の1つである腹囲と脂肪肝の関係を, 新しい指標としてAttenuation (以下ATIと記載) を用いて検証したので報告する.【方法】2023年5月16日から6月17日までの1ヶ月間の健診受診者と当院スタッフ合計173人 (男86人,女87人,平均年齢49.3歳) を対象とした. 検査は5人の技師で計測した. 超音波装置はcanon社製Aplioα-Verifiaを用いた. 一人の被験者にATI (肝組織内の超音波周波数減衰係数) を5回計測し, 中央値を採用した. 被験者全員の腹囲を測定した. SugimotoKらの報告に従い, ATI ≧0.67 dB/cm/MHzを脂肪肝あり, ATI < 0.67 dB/cm/MHzを脂肪肝なしと判定した. 腹囲はメタボリックシンドロームの診断基準 (男性85 cm以上, 女性90 cm以上)を用いた.【結果】ATIの平均は, 男性 0.59 ± 0.10 dB/cm/MHz (N=86), 女性 0.59 ± 0.09 dB/cm/MHz(N=87) であった. 腹囲の平均は, 男性 81.0 ± 9.9 cm (N=86), 女性 80.7 ± 9.6 cm (N=87) であった.ATIと腹囲の関係を次の表に分類した. 【はじめに】心不全にはLVEFが低下する心不全だけでなく,LVEFが保たれた心不全も存在する.経胸壁心エコー検査(以下TTE)初心者の技師が心不全疑い患者のTTEを施行する際,何に留意して検査を進めるべきかを検討する為,心不全のマーカーとして使用されている脳性ナトリウム利尿ペプチド(以下BNP)に注目し,不整脈,拡張障害,中等度以上の僧帽弁逆流(以下MR),右心負荷との関係について調査を行った.【対象・方法】対象:2022年4月から2023年3月までの期間で,心不全精査目的にてTTEを実施し,BNPを測定した212件.方法:LVEF50%以上(A群)とLVEF50%未満(B群)それぞれの群を,BNP値で分類し,不整脈,拡張障害,MR,右心負荷,の件数について調査した.【結果】BNP値 100pg/mL未満:①, 100~1000pg/mL未満:②, 1000pg/mL以上:③とし,比較した表を以下に示す.BNP値A群40B群34生-13(12:50~13:40)生-14(12:50~13:40)生理EntryNo. 50生理EntryNo. 57Attenuation imagingを用いた脂肪肝と腹囲の関係についてBNP値は経胸壁心エコー検査の事前情報として活用できるか

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