臨床化学③TAT短縮に関して,従来の搬送システムであるIDS-CLAS BM6010では約3分短縮した. ④機器ダウン時の対策として,ル免疫血清で0.38U/mLであった.(6)同じ試薬を使用している再委託先との相関性はy=1.1748x-145.7587,r=0.9414(n=30)であった.アボットジャパン合同会社のSARS-CoV-2 IgG Ⅱ Quantとはy=0.0150x+10.4089,r=0.7477(n=75),シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社のADVIA Centaur SARS-CoV-2 IgGとはy=1.5992x+8.6652,r=0.7494(n=75)であった.【考察】相関性では3社とも基準値・単位が大きく異なるため回帰式も異なった.相関係数も乖離していたが,これはElecsys Anti-SARS-CoV-2S RUOがIgG,IgMを検出するのに対し,他2社の試薬はIgGのみを検出する検出抗体の違いによる差だと考える.【結語】本試薬は基礎的検討において良好な結果が得られた為,日常の臨床検査試薬として有用である事が確認できた.現在,抗体検査は保険適用されていないが,今後臨床検査への応用が期待される. ◎福島 渉1)、三木 隆治1)、鎌田 泰至1)、藤代 政浩1)、中島 あつ子1)、春木 宏介1)◎福島 渉1)、三木 隆治1)、鎌田 泰至1)、藤代 政浩1)、中島 あつ子1)、春木 宏介1)獨協医科大学埼玉医療センター1)獨協医科大学埼玉医療センター1)◎市川 真子1)、高橋 智也1)、杉田 勝樹1)、佐久間 仁美1)、石川 純也1)、土井 尚1)◎市川 真子1)、高橋 智也1)、杉田 勝樹1)、佐久間 仁美1)、石川 純也1)、土井 尚1)株式会社アムル 上尾中央臨床検査研究所1)株式会社アムル 上尾中央臨床検査研究所1)91Elecsys Anti-SARS-CoV-2S RUO試薬の基礎的検討 連絡先:048-912-3113(直通)自動分析装置機器更新における業務簡略化、TAT短縮の効果について【はじめに】近年,診察前検査は生化学項目以外にも腫瘍マーカー・感染症・ホルモンなどの項目において迅速性が求められている.当院では,2009年より業務効率化を目的として臨床検査システム,搬送装置を使った検体検査自動化システムに生化学および免疫分析装置を接続し,検査を行っている.2021年5月にこれら装置の2度目の更新を行い,有用な業務改善とTATの短縮が得られたので報告する.【機器構成】今回の更新後の機器構成は,検査システム CLINILAN (A&T) , 検体検査自動化システムCLINILOG V4 (A&T) である.生化学自動分析装置としてBM6070G (日本電子) 3台 , 免疫自動分析装置としてルミパルスL2400 (富士レビオ) 2台 と Cobas8000<e801> (ロシュ・ダイアグノスティックス) 1台 で運用している.また,搬送ラインとは接続せず単独で血糖検査および少数項目測定用としてBM6010 (日本電子) 2台を使用している.【効果】①業務の負担軽減として,血糖検査装置にラックハ検体処理業務の業務負担軽減化などがある. ②運用の効率ンドラーの設置,搬送機器CLINILOG V4の閉栓機能による【はじめに】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行により,ワクチン接種による抗体の獲得が期待される中,SARS-CoV-2抗体を検出する自動分析装置用試薬の性能評価が重要となる.今回我々は,研究用試薬であるElecsys Anti-SARS-CoV-2S RUO(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)について基礎的検討及び相関性の検討を行ったので報告する.【方法】(1)同時再現性(2)日差再現性(3)希釈直線性(4)検出限界(5)定量限界(6)相関性の検討【結果】(1)2濃度の専用コントロールを10回測定した結果,CV%値は全て3%以内であった.(2)2濃度の専用コントロールを14日間測定した結果,CV%値は全て3%以内であった.(3)高値試料を10段階希釈後2回測定した結果,208.30U/mLまで直線性を認めた.(4)専用試料を10段階希釈後10回測定した結果,±2.6SD法による検出限界は0.09U/mLであった.(5)専用試料16件を10回測定した結果,定量限界は任意CV3%値3600での運用時よりBM6070Gでの測定項目は約1分,ルミパルスL2400では約2分,Cobas8000<801>では約5分,化として,従来の機器(ARCTHITECTアナライザーi2000SR)で測定していた免疫項目をルミパルスL2400に統合し,試薬管理やメンテナンスなど効率的な運用が可能になった.また,Cobas8000<e602>から<e801>モジュールに更新したことにより,試薬管理やメンテナンス作業性が改善された. ミパルスL2400を2台で運用することにより機器トラブル発生時などの非常時の対応が可能になった.【まとめ】今回の検体検査システムの更新により,従来のシステムより迅速で効率的な分析が可能となった.また,免疫項目では同一機種の機器を2台で運用することにより機器ダウン時など対応が可能となった.さらに,業務を省力化することができ,技師の負担軽減に繋がった.これら業務簡略化・TAT短縮の結果として,診療への貢献に繫がると考えられる.獨協医科大学埼玉医療センター 048-965-1111 (内線3212)臨床化学免疫血清化-8免-1自動分析装置機器更新における業務簡略化、TAT短縮の効果についてElecsys Anti-SARS-CoV-2S RUO試薬の基礎的検討EntryNo. 22EntryNo. 4
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