埼臨技会誌 Vol.68
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一 般n=10(単位%)コントロールⅠ(約50/uL)コントロールⅡ(約180/uL)チュルク法サムソン法(ノイバイエル計算盤)(フックス計算盤)65.7326.68 連絡先:048(973)4797 直通3.6812.493.763.523分類法(フックス計算盤)◎蒲牟田 紘加1)、竹本 伸幸1)、小田中 泉1)、宇津木 真由1)、塚原 晃1)◎蒲牟田 紘加1)、竹本 伸幸1)、小田中 泉1)、宇津木 真由1)、塚原 晃1)戸田中央医科グループ 戸田中央総合病院1)戸田中央医科グループ 戸田中央総合病院1)◎小田 航1)、岡田 茂治1)、小関 紀之2)◎小田 航1)、岡田 茂治1)、小関 紀之2)埼玉県立大学 健康開発学科 検査技術科学専攻1)、獨協医科大学埼玉医療センター2)埼玉県立大学 健康開発学科 検査技術科学専攻1)、獨協医科大学埼玉医療センター2)79偽髄液検体を用いた内部精度管理への取り組み穿刺液検査(体腔液)の標準化を目指した細胞数算定精度の基礎検討【背景・目的】髄液の細胞数算定と分類・検索は、髄膜炎や脳炎等の診断や治療に重要な検査法であり、高い精度と迅速性が要求される。しかし尿や血液の検体と比較すると件数が非常に少なく、細胞数算定技術の精度維持向上が課題である。今回、内部精度管理の手順統一化を目的に検討を行ったので報告する。【方法・対象】検体はEDTA-2K入り5mL採血管(以下検体①)とクエン酸Na3.2%入り1.8mL採血管(以下検体②)の採血を行い、1時間~2時間静置した後、血漿を滅菌スピッツに採取、血漿成分の洗浄操作として滅菌生理食塩水で希釈した検体を1500rpm10分遠心した上清を除去した。以上の洗浄操作を3回繰り返し血漿成分の洗浄を行った。洗浄後の検体に滅菌生理食塩水を5mL加えて細胞数を調節した偽髄液検体を通常の髄液検査同様サムソン液で染色し検体とした。算定数の条件として、一般検査教育担当者が中央値となる値を算定、中央値±3個以内を正答とした。対象は日勤及び夜勤で髄液検査を担当している技師17名をランダムに抽出し、検討を行った。【はじめに】穿刺液検査は施設間差の是正と臨床的意義の確立のため標準化が望まれる.日本臨床衛生検査技師会は穿刺液検査標準化WGを設置し,2020年サムソン3分類法を提示した.腹水中の多形核白血球(PMN)数>250/μLは急性腹症である特発性細菌性腹膜炎(SBP)の診断基準である.我々 は現在実施されている穿刺液検査法に準じた腹膜炎診断基準領域における細胞数算定精度についての検討を行った.【対象】精度管理用コントロール血液XN CHECK BF(シスメックス株式会社)を算定試料として使用した.【方法】チュルク法,サムソン法,サムソン3分類法(検体をあらかじめ生理食塩水で3倍希釈してからサムソン法を実施する)の3法について検討を行った.①細胞数算定精度:各検査法の操作手順に準じ,ノイバイエル計算盤(WATSON 製)またはフックス計算盤(WATSON製)を使用し,各10回算定し同時再現性を求めた.②計算盤内の区画ごとのばらつき:区画ごとに算定し細胞分布の偏りを統計的に解析した(IBM SPSS Statistics 27:日本IBM).【結果】①同時再現性の結果を下記に示す.②試料注入部付【結果】検体①正答率(細胞数約30個):細胞総数76%、単核球94%、多核球88%。検体②正答率(細胞数約70個):細胞総数76%、単核球82%、多核球53%【考察】検体①:単核球、多核球の算定において高い正答率であった。検体②:単核球は高い正答率であったが、多核球はやや低い正答率となった。要因として単核数を多く算定する技師がいたため、上記のような結果となったと考えられる。検体①・②の比較:細胞数が多くなると細胞総数の正答率に差はなかったが、単核多核算定数に差が生じる傾向にあった。要因として主に夜勤業務担当技師において単核球と多核球の分類に差があった事が考えられる。【結語】偽髄液検体を用い内部精度管理を行う事は、技術の精度維持向上への有効な手法である事が分かった。今回偽髄液検体の有効使用期間や計算版の使用方法(区画の上下左右カウント方法)等、算定条件について厳密に取り決めていなかったため、今回の検討を基に手順を確立し、髄液細胞数算定の精度維持向上に努めていきたい。連絡先:048(442)1111内線2530近では細胞が少なくなる傾向が認められた(p<0.05).【考察】精度管理用コントロールを試料とした検討で,細胞数180/μl付近でのノイバイエル計算盤の精度は低く,フックス計算盤の有用性が認められた.計算盤内の細胞分布は,注入部付近が低値となる傾向が認められた.したがって,細胞数が多い場合に実施されるフックス計算盤での4区画を算定し4倍する方法は,算定する区画が結果に影響することが判明し注意が必要であった.また,計算盤への注入量や注入方向,乾燥等が誤差要因となることも判明した.【結語】穿刺液検査の標準化に向けて,使用する計算盤の算定精度面の検討を行った.特発性細菌性腹膜炎(SBP)診断の細胞数算定にはフックス計算盤が有用であった.EntryNo. 101般-3学般-4穿刺液検査(体腔液)の標準化を目指した細胞数算定精度の基礎検討一般EntryNo. 78一般偽髄液検体を用いた内部精度管理への取り組み

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