埼臨技会誌 Vol.68
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○冨田 莉乃(栄研化学株式会社)124【はじめに】 尿定性検査は試験紙を尿に浸すだけで幅広い診断情報が得られることから、 臨床検査で広く実施されております。近年では、試験紙の呈色を光学的に測定する自動分析装置の普及も進んでおります。 栄研化学の尿自動分析装置USシリーズは、1992年のUS-2100の発売以来、測光部にイメージセンサを採用し、その精度と解析能力を進化させてきました。さらなる操作性、精度、安定性の向上を目指し、2021年2月5日、US-2200の後継機種として尿自動分析装置『US-2300』を発売いたしましたのでご紹介いたします。【特徴】 US-2300は、省スペースかつ迅速、大量処理に対応した、半自動装置のハイエンドモデルです。余剰尿吸引機構の搭載や画像解析システムなど、従来機(US-2200)の性能を継承しつつ、操作性、メンテナンス性の向上とさらなる精度、安定性を追求しました。720 検体/時間の測定が可能で、少量から大量検体まで幅広いシーンに対応いたします。試験紙画像データの閲覧や密閉型の廃棄トレイの採用の他にも、試験紙搬送部は簡単に取り外すことができ、まるごと水洗いが可能です。 また、CMOSセンサを搭載し、従来のUSシリーズでご好評をいただいておりましたスキャニング方式による画像解析システムを継承しております。異常発色の識別やビリルビンの陰性化補正機能など、画像解析による高精度な測定をご提供いたします。【装置仕様】■測定項目:  URO、BLD、PRO、GLU、KET、BIL、NIT、LEU、 pH、ALB、CRE、P/C比、A/C比、比重■使用試験紙: ウロペーパーⅢ‘栄研’(14種類)  3(long)、4(long)、5、5L、6、6S、6C、7、7S、8、8S、9S、10、12■処理速度: 最高720検体/時間■寸法: 約405 mm(W)×約365 mm(D)×約320 mm(H)■データ保存容量: 最大5000テスト分(測定結果、試験紙画像) 【結語】 US-2300はコンパクト、高速処理で様々なシーンに対応可能な尿自動分析装置です。国内の中小病院、診療所や健診施設のメイン機、大学病院等でのバックアップ機として幅広いシーンで活躍できるものと考えております。 US-2300は尿検査の迅速性、信頼性を向上させ、効率化、省力化に貢献できるものと確信しています。資料請求先:03(5846)3268CM演題-5一般新製品のご案内 US-2300尿自動分析装置US-2300のご紹介

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