埼臨技会誌 Vol.68
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遺伝子チーム医療◎内田 知代美1)、加賀谷 俊彦2)、狩野 さおり2)、伊藤 晴子3)、木元 浩樹1)、櫻井 正4)、三橋 順子1)医療法人社団愛友会 伊奈病院1)、同 放射線技術科2)、同 看護部3)、同 診療部4)◎内田 知代美1)、加賀谷 俊彦2)、狩野 さおり2)、伊藤 晴子3)、木元 浩樹1)、櫻井 正4)、三橋 順子1)◎内田 知代美1)、加賀谷 俊彦2)、狩野 さおり2)、伊藤 晴子3)、木元 浩樹1)、櫻井 正4)、三橋 順子1)医療法人社団愛友会 伊奈病院1)、同 放射線技術科2)、同 看護部3)、同 診療部4)医療法人社団愛友会 伊奈病院1)、同 放射線技術科2)、同 看護部3)、同 診療部4)【はじめに】当院は2019年10月より関節エコーの検査を【はじめに】当院は2019年10月より関節エコーの検査を導入した.今まで実施していない領域のエコー検査となるた導入した.今まで実施していない領域のエコー検査となるため,各々が積極的に研修会等に参加し理解を深める努力をしめ,各々が積極的に研修会等に参加し理解を深める努力をしている.また医師や看護師協力の下,標準化を目的とし2名体ている.また医師や看護師協力の下,標準化を目的とし2名体制で検査を実施している.今回,関節エコー検査導入開始から制で検査を実施している.今回,関節エコー検査導入開始からの有所見率を算出し,診断や治療に対しエコー検査が有用での有所見率を算出し,診断や治療に対しエコー検査が有用であったのか検討したので報告する.あったのか検討したので報告する.【方法】2019年10月~2021年3月までの関節エコー検査【方法】2019年10月~2021年3月までの関節エコー検査の実施件数を集計し,有所見率を算出した.有所見率とはエコの実施件数を集計し,有所見率を算出した.有所見率とはエコー検査にてグレースケール分類やパワードプラ分類を活用ー検査にてグレースケール分類やパワードプラ分類を活用し,滑膜肥厚や滑膜内の異常血流などの炎症像が描出された患者とする.し,滑膜肥厚や滑膜内の異常血流などの炎症像が描出された患者とする.【結果】関節エコー実施件数は175件,そのうち実施患者数【結果】関節エコー実施件数は175件,そのうち実施患者数は91名(リウマチ診断患者82名を含む)であった.リウマは91名(リウマチ診断患者82名を含む)であった.リウマチ診断患者の有所見率は78%,リウマチ診断患者以外の有所チ診断患者の有所見率は78%,リウマチ診断患者以外の有所見率は44%,全体では75%であった.部位別では手指121件見率は44%,全体では75%であった.部位別では手指121件70%,肩17件53%,足関節3件33%,足趾31件35%,膝3件70%,肩17件53%,足関節3件33%,足趾31件35%,膝3件【背景】PSGは睡眠時無呼吸症などの睡眠障害の診断検査であり,検査に関わる多職種の連携と患者理解が必要となる.当院ではPSG予約時に,検査の内容や必要性,注意点を詳細に説明しているが,他職種の動きがわかりにくい,資料が多すぎるなどの意見が出ていた.そこで2019年に標準化や効率化を目指し,PSGクリニカルパス(PSGパス)を作成した.【目的】現行のPSGパスの問題点を抽出し,対応策を検討する.【方法】検査に関わる医師,看護師,検査技師,事務員(30名)を対象に,PSGパス評価についてのアンケート調査を実施した.アンケート内容は,①正確性や間違いの変化(指示内容の確認,各部署間や部署内での情報共有,患者説明のしやすさについて4項目),②効率性や時間の変化(関わる部署のみ回答),③総合的な評価を調査した.回答は5段階評価で4,5:改善,3:不変,2,1:悪化とした.またPSGパス導入前後での改善案などの意見を聴取した.【結果】アンケートは24名から回答を得た.①指示内容の確認,部署内の情報共有,部署間の情報共有,患者説明が改善◎長田 知美1)、大村 一之2)、吉野 宗明1)、中村 美樹1)、鈴木 結香理1)、髙橋 翔空1)、田中 美保1)◎長田 知美1)、大村 一之2)、吉野 宗明1)、中村 美樹1)、鈴木 結香理1)、髙橋 翔空1)、田中 美保1)医療法人康曜会 プラーナクリニック1)、埼玉医科大学保健医療学部2)医療法人康曜会 プラーナクリニック1)、埼玉医科大学保健医療学部2)関節エコー検査の有用性について関節エコー検査の有用性についてチームで取り組む相乗効果睡眠ポリグラフ検査(PSG)クリニカルパスの導入と院内評価107チームで取り組む相乗効果チームで取り組む相乗効果33%となった.また,採血等では炎症反応が認められず,エコー33%となった.また,採血等では炎症反応が認められず,エコー検査でのみ炎症像が認められた患者は全体の10%程度であ検査でのみ炎症像が認められた患者は全体の10%程度であった.った.【考察及びまとめ】関節エコーは患者に起きている炎症像をリアルタイムで描写できるため有用であり,定期的にフォ【考察及びまとめ】関節エコーは患者に起きている炎症像をリアルタイムで描写できるため有用であり,定期的にフォローアップを行なうことは治療効果や治療方針決定の一助になると考えられる.今後の取り組みとしては,エコー検査をローアップを行なうことは治療効果や治療方針決定の一助になると考えられる.今後の取り組みとしては,エコー検査を行なうだけでなく,患者への検査説明なども取り入れ積極的行なうだけでなく,患者への検査説明なども取り入れ積極的に行なっていくことで医療の質向上に繋げていきたい.に行なっていくことで医療の質向上に繋げていきたい.          連絡先:048-721-3692 内線5126          連絡先:048-721-3692 内線5126したとの意見がそれぞれ83%,75%,83%,54%であった.②効率性や時間の変化については,検査指示,入院予約,会計予約の時間が短縮したとの意見がそれぞれ50%,47%,60%であった.③総合的な評価については,現行のパスを継続して使用したいとの意見が87%であった.またフリー意見では,全体的に見える化になり分かりやすい,検査指示や記載項目の検討が必要など多くの意見が得られた.【考察】PSGパス導入は,指示内容の確認や部署内外の情報共有に貢献したと考えられる.一方,患者説明のしやすさや効率性への影響については改善の必要性が露呈した.院内での総合的な評価としてはPSGパスの継続運用が支持されたため,多職種の意見を反映した効率化を踏まえた改定が必要と考えられる.【結語】PSGパスは多職種の連携強化に影響した.今後はPSGパスの改定に取り組み,業務効率の改善や患者理解度の向上に努める予定である.医療法人康曜会 プラーナクリニック 048-551-1500チーム医療チーム医療チ-1チ-2EntryNo. 12EntryNo. 12EntryNo. 89睡眠ポリグラフ検査(PSG)クリニカルパスの導入と院内評価関節エコー検査の有用性について

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