（9％）,これら以外の血清型はいずれも10株以下であった.また血清型O1型,O25型,O6型のLVFX耐性株数は,それぞれ6株（14％）,17株（63％）,0株（0％）であった.O1型,およびO25型のLVFX耐性株に含まれるESBL産生株はそれぞれ1株,9株であった.【考察】 血清型O1型,O25型,O6型は便培養から多く分離され,腸内に生息しやすいものと考えられる.血清型O25型大腸菌はLVFX耐性株およびESBL産生株が多く含まれ,次いでO1型も同様の耐性株が含まれていた．これらの耐性菌が腸内に生息することは,臨床材料から耐性菌が分離される一つの要因と考えられる．また,われわれは後方視的検討において過去に多く分離された血清型が近年全く分離されないことを確認しており,これは環境中に含まれる大腸菌の血清型の割合に変化が生じているものと思われる. 連絡先：048-852-1111◎小野寺 梓１）、小棚 雅寛１）、大金 佳菜１）、松崎 奈那子１）、高橋 梨奈１）、河村 亨１）、武内 信一１）◎小野寺 梓1)、小棚 雅寛1)、大金 佳菜1)、松崎 奈那子1)、高橋 梨奈1)、河村 亨1)、武内 信一1)埼玉医科大学病院1)埼玉医科大学病院１）◎伊波 嵩之１）、江原 進１）、銅山 雄太１）、曽木 広信１）、根岸 永和１）、阿保 一茂１）◎伊波 嵩之1)、江原 進1)、銅山 雄太1)、曽木 広信1)、根岸 永和1)、阿保 一茂1)さいたま赤十字病院1)さいたま赤十字病院１）100Nocardia属でのゲノム・シーケンス情報の集積がすすみ、より正確な系統分類が可能となった。その結果、60種を超える菌種が報告され、その菌種による病原性の違い、さら［はじめに］ゲノム解析技術の進歩により、病原性放線菌であるには抗菌薬に対する感受性パターンの特性が明らかになった。そこで、過去に当院で診療した患者から分離され、凍結保存されたNocardia属菌株について、改めて16S rRNAの塩基配列情報に基づき菌種を同定した。さらに、過去の診療録から診療情報を後方視的に解析し、病態との関連、さらには薬剤感受性パターンについて検討した。［対象］ 2010年6月以降Nocardia属と同定され、凍結保存された保存菌株33検体を解析の対象とした。検体の由来は呼吸器系29件、血液・穿刺液系3件、その他1件である。［方法］ 凍結保存された菌株を血液寒天培地で培養した後、「イージー・エクストラトfor DNA/RNA」(エーエムアール株式【はじめに】 腸内に生息する大腸菌は尿路感染症をはじめ種々の部位に感染症を起こす.近年,抗菌剤Levofloxacin（LVFX）耐性株が多く分離され,その耐性株の多くは腸内に生息する大腸菌由来と考えられる.今回われわれは,便培養由来大腸菌の血清型とそのLVFX耐性株について調べた.【対象および方法】調査期間：2016年1月1日から2020年12月31日．対象菌株：当院外来患者便培養由来大腸菌．分析器：MicroScan WalkAway 96 plus（ベックマン・コールター）．ESBL産生の確認：分析器の薬剤感受性からESBLを推定し，シカベータテスト（関東化学）で確認した．血清型別：病原大腸菌免疫血清（デンカ）．【結果】 大腸菌血清型と株数：分離された大腸菌血清型は24種類131株であった．最も多く分離された血清型と株数はO１型37株（28％）,次いでO25型27株（21％）,O6型12株会社)を用いてDNAを抽出した。次に、「Bacterial 16S rDNA PCR Kit 」(TaKaRa) で16S rRNAの全長を増幅後、QIAquick PCR Purificaton Kit (QIAGEN) で増幅産物を精製した。シーケンス解析にはSeqStudio™ Genetic Analyzer (Thermo Fisher SCIENTIFIC)を使用し、16S rRNAの塩基配列を入手した。菌種の同定にはNCBIのwebサイトからBLAST (Basic Local Alignment Search Tool) による相同性検索を行い、各菌株の菌種を同定した。［結果］ 抄録を登録した7月末までに、保存検体33件中19検体の解析を終了した。引き続き解析を行うとともに、過去の診療録から診療情報を後方視的に解析し、病態との関連および薬剤感受性パターンについて検討する。現在進行中の調査となるため、発表時に最新の結果を提供する。連絡先：049(276)1175便由来大腸菌の血清型と抗菌剤Levofloxacin感受性について微-10微-11便由来大腸菌の血清型と抗菌剤Levofloxacin感受性について病原性 Nocardia 属の16S rRNA解析による病原性Nocardia属の16S rRNA解析による菌種同定と病態との関連菌種同定と病態との関連微生物EntryNo. 88微生物EntryNo. 87
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