埼臨技会誌 Vol67
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はCCHT陽性,変法スキロー寒天培地陽性50検体,CCHT陽性,変法スキロー寒天培地陰性0検体,CCHT陰性,変法スキロー寒天培地陽性11検体,CCHT,変法スキロー寒天培地共に陰性は169検体であった.CCHTではキャンピロバクター属菌以外の菌種が検出されたのは21検体あった.内訳はEscherichia coli ESBLが9検体,Candida albicans 9検体,Candida tropicalis 1検体,Candida parapsilosis 1検体,Escherichia coli ESBLとCandida albicans 1検体であった.変法スキロー寒天培地では4検体あり,内訳はEscherichia coli ESBLが3検体,クリセオバクテリウム属が1検体であった.【まとめ】CCHT培地に発育したコロニーは,48時間後にすべて紫色を示し鑑別は容易であった.CCHT培地ではキャンピロバクター属菌以外の菌種が多数発育した.浦和医師会メディカルセンター検査部0488241629(EXT;313)【はじめに】キャンピロバクター属菌は,2000年以降,細菌性食中毒原因菌として最も多く検出されている.今回われわれは,便検体からのキャンピロバクター直接検出同定を目的として,酵素基質を含有したBD mCCDA クリアーHT寒天培地(CCHT;日本ベクトンディッキンソン株式会社)を用いた検討を実施した.【対象・方法】供試検体は,食中毒疑い,目的菌がキャンピロバクター,および下痢様便 230検体を対象とした.培養は,便検体を直接培地に塗抹し,42℃,48時間微好気培養した.24時間で一次判定,48時間で最終判定とした.発育したコロニーは赤紫色を陽性とした.陽性色を示したコロニーは,塗抹染色でらせん状のグラム陰性桿菌であることを確認した.対照には,変法スキロー寒天培地(極東製薬株式会社)を用いた.【結果】24時間培養での陽性数は,CCHTは14検体(6.1%),変法スキロー寒天培地では31検体(13.4%)であった.48時間ではCCHTでは50検体(21.7%),変法スキロー寒天培地61検体(26.5%)であった.最終判定で【はじめに】Clostridioides difficile(以下,CD)は医療関連感染として多く見られる偏性嫌気性菌である.また,下痢症や偽膜性腸炎などの多様なClostridioides difficile infection (以下,CDI)を示すことが知られている.当院では,患者糞便検体からトキシン産生CDを検出するために迅速検査キットを用いている.2019年7月よりグルタミン酸デヒドロゲナーゼ(以下,GDH)陽性・CDトキシン陰性の場合に,CDトキシン遺伝子を検査し報告する運用を開始した.今回我々は,この運用の有用性を評価したので報告する.【対象・方法】遺伝子検査が導入された日より前後1年間のCDトキシン検査結果を対象に集計した.遺伝子検査はGDH陽性CDトキシン陰性かつBristol score 5以上の検体に行った.【試薬・機器】遺伝子検査機器:GeneXpert(ベックマン・コールター).遺伝子検査試薬:XpertC.difficile「セフェイド」(ベックマン・コールター).迅速検査キット:C.DIFF QUIK CHEKコンプリート(アボットダイアグノスティクス).【結果】遺伝子検査導入前は,検査件数390件のうちCDトキシン陽性検体は15件,陽性率は約4.8 %であった.遺伝子検査導入後は,検査件数436件のうちCDトキシン陽性検体は42件,陽性率は約9.6 %であった.陽性検体42件のうち,遺伝子検査を行った検査件数は36件,CDトキシン陽性23件,陰性13件であった.【考察】遺伝子検査導入前は,迅速検査キットでGDH陽性・CDトキシン陰性の場合にCDトキシンの確認を行っていなかった.迅速検査キットのみではCDI診断における感度が不十分であり,結果として陽性率に2倍近くの差が出たと考えられる.しかし,遺伝子検査を導入したことで,迅速検査キットの感度を補い,より高感度な検査を行うことができるようになった.2つの検査時間を合わせた約90分で,高感度かつ迅速な検査を行うことができる本運用は,CDI診断と院内感染対策に極めて有用であることが示唆された.連絡先:048-852-1111(内線20354)キャンピロバクター属菌検査におけるBDmCCDAクリアーHT寒天培地の有用性96遺伝子検査を導入したCDトキシン検査の有用性評価◎武末 久美子1)、金田 光稔1)、森 圭介1)、神山 清志1)◎武末 久美子1)、金田 光稔1)、森 圭介1)、神山 清志1)浦和医師会 メディカルセンター1)浦和医師会 メディカルセンター1)◎福山 ひかる1)、伊波 嵩之1)、銅山 雄太1)、曽木 広信1)、根岸 永和1)、阿保 一茂1)◎福山 ひかる1)、伊波 嵩之1)、銅山 雄太1)、曽木 広信1)、根岸 永和1)、阿保 一茂1)さいたま赤十字病院1)さいたま赤十字病院1)遺伝子検査を導入したCDトキシン検査の有用性評価キャンピロバクター属菌検査におけるBDmCCDAクリアーHT寒天培地の有用性微生物EntryNo. 10微生物EntryNo. 37微-9(14:00~14:30)微-10(14:00~14:30)

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