埼臨技会誌 Vol67
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【はじめに】日本では、誤りや欠陥など現状の悪いところを改めて良くするという意味で「改善」という言葉が用いられます。一方でこの言葉は ”KAIZEN ”として、トヨタの生産方式を象徴する言葉として広く世界で知られています。元々は製造業から生まれた考え方ですが、現在では日本経済全体に浸透しており多くの企業、医療機関などにおいて積極的に取り組まれています。BMLにおいても2007年に社内委員会活動として「業務改善委員会」を発足し、そこから5ヶ月後には「改善提案制度」を制定しました。その後、2012年には前述の「業務改善委員会」「改善提案制度」を統合し『BMLグループKAIZEN活動』と銘を打ち活動をスタートしています。【KAIZEN活動の歴史】2007年6月「業務改善委員会」開始11月「改善提案制度」開始2012年4月『BMLグループKAIZEN活動』開始5月月間審査会開始(以後毎月1回開催)2013年1月第1回KAIZEN活動表彰式開催(以後半期ごとに開催)2015年5月KAIZEN案件「パラフィルムカッター」を実用化し水平展開11月第4回日臨技首都圏支部医学検査学会神奈川県特別企画「業務改善報告展示会」へパラフィルムカッターを出典し優秀賞を受賞2017年4月「チームKAIZEN」開始【KAIZEN活動の特徴】①KAIZEN事務局の設置事務局を設置し、活動の運営、促進を行っています。②KAIZEN委員会の設置各本部より委員を選出し、部門の特色を生かした活動を推進しています。③BMLグループ全従業員対象グループ全20社で活動しています。雇用形態、役職、職種を問わず誰でも参加できます。58④チームKAIZENの推進小規模チームによる活動を推進し、職場のコミュニケーション円滑化を目指しています。⑤KAIZEN内容の共有提出されたKAIZENは全て公開されます。他部門のKAIZENをヒントに、更なるKAIZENを進めています。 1)全案件をデータベース化して公開 2)『KAIZEN通信』の配信(月1回) 3)『KAIZEN事例集』の発行(年1回)⑥月間審査会・半期審査会KAIZEN委員により、月間および半期毎に審査を行い、表彰状、褒賞金が贈呈されます。(モチベーションの維持)【KAIZEN事例】・検査項目一覧表作成による問合せ削減・分注機のラック誤投入のしくみ・検尿カップ置き場のKAIZEN・試薬保管の見える化・カバーガラスケース転倒防止策・婦人科細胞診 液状検体の梱包・誤凍結防止用プレートの作成と運用・溶血判断の色見本・試薬の転倒防止策・アルミホイル裁断用メジャー      など【おわりに】BMLグループ従業員の業務は、臨床検査、治験事業、環境検査、食品衛生検査、研究開発、検体や報告書などの集配業務、検査システム管理保守、医療情報システム事業など多岐に渡ります。各々の部署において問題点、改善案件があり、それらは5S活動やKYT(危険予知トレーニング)と密接に関係しています。5S、KYTによって問題点を可視化し、グループディスカッション(または個人)にて改善方法を見つけ出します。学会当日は今まで提案されたKAIZEN事例をなるべく多く紹介させていただき、ご来場いただいた皆さんと共有したいと思っています。検査センターの立場からの内容になりますが、明日からの業務に活用できる内容が1つでもあれば幸いです。連絡先:049-232-0402(直通)業務改善講演会場:第2会場A(602号室)/視聴会場:第2会場B(601号室) 10:40~11:20座長:菊地 孝司(さいたま市健康科学研究センター)講師:富井 貴之(株式会社ビー・エム・エル総合研究所)KAIZEN事例集 ~ちょっとした不便を解消~

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