埼臨技会誌 Vol67
52/118

 採血室に外国の方がきたときに、「どうか自分に当たりませんように!」とビクビクしたことはありませんか? 皆さん、こんにちは。ここ数年、日本の病院で外国からきた方を見かけることが多くなりましたね。検査技師の皆さんのなかには英会話は苦手、咄嗟に英語が出てこないなど、対応に関して不安に感じている方は多いと思います。しかし、異国の地で日本語がよくわからないのに、病院に行くことになってしまった患者さんはみなさん以上に不安だろうと思いませんか?もし、みなさんが海外旅行をしていて、病気になったり怪我をしたりで病院に行くことになった時にどう感じるかを想像してみてください。また、日本には、英語が母語でない方もたくさんいらっしゃいます。みなさんが、外国人の患者さんと英語でコミュニケーションをとる時は、英語をネイティブのように流暢に話せなくても大丈夫です。英語が母語でない方達は私達と同じで、英語で流暢に話されたらわからないかもしれません。だから、みなさんがやさしい英語で話したり、英語で言うのが難しい時は、ジェスチャーや絵を使って説明したりすれば良いのです。大切なのは、伝えたいことをきちんと相手に伝えることを諦めないことです。実は、検査で必要な英会話は限られているので、1つの言い方を覚えると使いまわせることがたくさんあります。例えば、「次は○○へ行ってください。」を英語にすると「 Please go to ○○ next.」となります。この○○を変えるだけで、次はどこに行けばいいかを伝えることができます。○○には受付、会計、採血室、レントゲン室、診察室など色々な言葉が入りますね。今回は挨拶をはじめ、院内の案内や採血、生理機能検査で実際に使いやすい簡単な英語を紹介していきたいと思います。とにかく繰り返し口に出して、練習することが大切です。1時間と限られた時間の中ですが、一緒に練習しましょう!!50抄 録<略歴>・Our Foreign Neighbors We Care 代表 ・特定非営利活動法人国際活動市民中心 コーディネーター・目白大学短期大学部 非常勤講師(歯科英語)英会話 (講演会場:第2会場A(602号室)/視聴会場:第2会場B(601号室) 13:20~14:20)高田友佳子検査で使える簡単英会話!

元のページ  ../index.html#52

このブックを見る