埼臨技会誌 Vol66
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生理機能検査手技の習得。④手順書の見直し。⑤定期的勉強会の開催。⑥トラブル報告書を作成し、情報の共有。⑦疑問解決書を作成し、兼任技師の疑問点、不安点や業務上の不明な点などの解決に役立てた。⑧超過勤務を削減するためフレックス出勤を導入し、手術予定に合わせた出勤体制を構築。⑨休暇や術中のシフト情報をWEB上で共有。⑩ストレスチェック表を作成、業務負担度を把握して、シフトを改善した。⑪業務情報の共有のため、月一回の定期会議を開催。⑫定期的に力量評価を実施した。トレーニング期間中の検査は、経験者との2名体制で実施している。【結果】現在兼任技師は、独り立ちを目指し術中モニタリング検査業務にあたっている。特に問題は生じていない。【考察およびまとめ】検体検査室技師の術中モニタリング検査兼務体制構築は、生理機能検査室負担の軽減など検査室業務効率化を図る上で有用な方法であると考えられた。また、術中モニタリング検査は、長時間勤務でストレスも多く、個人負担過多とならないシフト作成も重要だと思われる。    連絡先:048-965-1111 内線3222も体位による左右差を認めず相関も良好であった。【考察】今回の検討により座位と仰臥位におけるMCVとSCVの相関は良好であり、有意差も認めないことから測定体位が検査結果にあたえる影響は少ないと考える。下肢末梢神経伝導速度検査導入後に上肢と下肢の同時依頼があった場合、仰臥位で検査を進める事で、体位変動による患者の負担軽減や検査時間の短縮を図ることができると考える。【結語】今後は、仰臥位での神経伝導速度検査手技向上を図り、患者満足度の向上や業務の効率化に繋げたい。一般演題 生理一般演題 生理検体検査室との連携による術中モニタリング検査体制について◎齊藤 理央1)、瀧沢 義教1)、稲垣 正樹1)、渡邉 一儀1)、三木 隆治1)、中島 あつ子1)、春木 宏介1)◎齊藤理央1)、瀧沢義教1)、稲垣正樹1)、渡邉一儀1)、三木隆治1)、中島あつ子1)、春木宏介1)獨協医科大学埼玉医療センター1)獨協医科大学埼玉医療センター1)【はじめに】術中モニタリング検査は、安全に手術を行うに必要な検査であり、件数増加に伴い担当技師の増員も必要となる。神経生理の知識、技術や経験などが必要な点から生理機能検査室の技師が従事しているが、検査件数の増加に伴う人材確保に困窮している。今回当院では、術中モニタリング検査に検体検査室からの兼務体制を構築したので報告する。【背景】術中モニタリング装置は現在2台保有している。検査件数は280件/年、平均23件/月である。術中モニタリング検査担当技師:2019年2月までは、生理機能検査技師3名が担当者していた。2019年3月からは、専任者2名(1名は検体検査からの異動)、兼任者3名(生理機能検査兼任者1名、検体検査から生理機能・術中モニタリング兼任者に異動1名、検体検査兼任者1名)の5名体制とした。【体制構築・方法】①検体検査技師を対象とした術中モニタリング検査に関する説明会を企画。②検査トレーニング計画書の作成・提示。③術中モニタリング検査に関する、◎清水 健吾1)、下浦 有紀子1)、川島 智美1)、木元 浩樹1)、三橋 順子1)◎清水健吾1)、下浦有紀子1)、川島智美1)、木元浩樹1)、三橋順子1)上尾中央医科グループ 医療法人社団愛友会 伊奈病院1)上尾中央医科グループ医療法人社団愛友会伊奈病院1)【はじめに】神経伝導速度検査とは、末梢神経障害の判別に有用とされている検査である。検査体位については現状、ガイドラインや推奨規定もなく施設によってさまざまである。今回、下肢末梢神経伝導速度の導入に向けて検査体位を座位から仰臥位に変更した場合に有意差がないか比較検討を行ったので報告する。【方法】なかった。また、伝導速度・潜時・振幅の各項目において2019年4月~7月の期間で、20代~60代の当院職員を対象とし、座位と仰臥位における運動神経伝導速度(MCV)・感覚神経伝導速度(SCV)の比較検討を行った。測定部位は上肢正中神経の手関節部と肘関節部の2点とした。使用機器・電極は誘発電位検査装置Neuropack S1(日本光電社)、神経伝導検査用NCS 電極NM-31(日本光電社)を用いた。【結果】MCVとSCVの伝導速度や潜時・振幅については、体位による大きなバラつきや傾向的変化を示さず有意差は認め下肢神経伝導速度の導入に向けて上肢神経伝導速度における測定体位の影響に関する検討連絡先:048-721-3692 内線512690一般演題一般演題下肢神経伝導速度の導入に向けて上肢神経伝導速度における測定体位の影響に関する検討生-11(第5会場 9:30~10:06)検体検査室との連携による術中モニタリング検査体制について生-12(第5会場 9:30~10:06)5657

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