埼臨技会誌 Vol66
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【はじめに】 輸血検査に従事する臨床検査技師は、安全な輸血のために、迅速かつ安定した業務を24時間必要とされている。更に、様々なケースに対して、常にBestに近い対応が求められる。この対応の根幹は、厚生労働省や日本輸血細胞治療学会から提示されている各種ガイドラインである。しかし、それだけで全ての対応が明確になるわけではない。施設毎の解釈により対応策が異なるため、そのアルゴリズムは一様ではない。今回の企画では、いくつかのテーマに基づいた対応策を、会場の参加者と一緒に検討したい。【企画内容】 はじめに、事例と対応の選択肢を提示する。会場の参加者は「自分だったらこうする」「うちの施設ではこの対応だ」という選択をして、その場で各自の携帯電話(スマートフォン)から回答をする。その回答をリアルタイムで集計し、分布や傾向を踏まえた上で、ベストアンサーについて、一緒にディスカッションをする。【テーマ】 大枠として二つのテーマを想定している。 ① 血液型検査は、いわずもがな輸血検査における最重要検査である。血液型確定のためには、異なる時点での2回採血と、同一検体の2回検査実施などが指針に明記されている。また適切な検査方法で実施したうえで、結果判定を必ず行う必要がある。しかし、そこにたどり着くまでに、判断に迷う事例としばしば遭遇する。的確な輸血用血液製剤を選択するためには、出来る限り明確な運用を定める必要がある。 ② 不規則抗体検査は、溶血性副作用を防ぐために必要である。抗体陽性患者は、抗体の特異性によって対応に苦慮することもあり、時として輸血の遅れにつながる。そのため、抗体同定から輸血用血液製剤確保までの手順は、抗体の特異性を的確に捉えながら、最小限に留める必要がある。また継続的な輸血が行われる場合は、新たな抗体産生を考慮すべきである。 これら二つのテーマを元に、改めて手順や方法を整理しつつ、対応策を検討する。【まとめ】 今回の事例は、いずれも日常業務で対応が必要と思われるものを想定している。一方で運用を明確化する際には、悩ましいものでもある。施設の規模や設備の違いにより、全ての対応を統一することは困難である。しかし、今回の企画を通じて、他施設の考えを知ることにより、自施設での運用の明確化や見直すきっかけとして、役立てていただきたい。【最後にお願い】 先述のとおり、今回の企画は参加型である。携帯電話(スマートフォン)での回答の際に、QRコードの読み取り機能を使用する。限られた時間の中で、スムーズに進行するためにも、練習用アンケートを掲載するので、事前にお手持ちの携帯電話でのQRコードの読み取り方法を確認していただきたい。ご理解とご協力をお願いしたい。【練習用事前アンケート回答】 下記のQRコードをお手持ちの携帯電話(スマートフォン)で読み取り、回答フォームから回答をしてください。回答による個人の特定は出来ません。なお本練習用事前アンケートの回答結果は、当日の講演に使用させていただきます。連絡先048-965-111161練習用事前アンケート①練習用事前アンケート③練習用事前アンケート⑤練習用事前アンケート②練習用事前アンケート④教育講演渡邉 一儀…(獨協医科大学埼玉医療センター) 輸血……第8会場 906号室 10:15~10:55輸血業務における事例検討あなたの選択は、多数派?少数派ベストアンサーは?

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