埼臨技会誌 Vol66
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抄録形式で綴る抄録表紙ができるまで(時間がある方のみお読みください)大塚麻実子(第47回埼玉県医学検査実行委員会)161【はじめに】今回,多くの人に学会テーマを伝えるべく,抄録の表紙を作製した.その制作過程で知見を得たので報告する.【方法】スーパーで肝臓(今回は豚レバー)を購入した.今回は国産豚レバースライス100g120円を購入(消費期限が近い見切り品の100円の肝臓があったが,新鮮な120円の肝臓を購入).中性緩衝ホルマリン液で肝臓をホルマリン固定.固定後,「H・I・S・H・O」の五文字を切り出した.肝臓をホルマリン固定すると壊れやすいため,慎重に切り出した.包埋では,カセット一杯に組織を詰めたが,7割程度に縮小.薄切の後,HE染色と肝臓の特殊染色であるPAS反応,EVG染色,AZAN染色,マッソン・トリクローム染色,鉄染色,渡辺の鍍銀染色を施行.次いで,グロコット染色,アニリン青単染色,オレンジG単染色を施行.パワーポイントで作成した「第47回埼玉県医学検査学会(ロゴ)」のラベルをプレパラートのフロスト部分に貼り付けた.写真は携帯カメラと顕微鏡カメラで撮影し,パワーポイントを用いて,レイアウトなど表紙デザインを作成.背景には運営部長の奥様が作成した「飛翔」のロゴマークを整然と配置した.標本作製過程の写真を左上から時計回りに配置した.【考察】肝細胞は一部に変性が加わっているが,核クロマチンは十分に観察することができた.新鮮な肝臓を購入し,細胞が変性する前にホルマリン固定を行えたためと思われた. HE染色,PAS反応,AZAN染色,鉄染色,アニリン青染色,オレンジG染色はマクロ所見としては写真映えー♪な色合いだった.EVG染色や渡辺の鍍銀染色等の特殊染色は,マクロ所見としては地味だが,ミクロ像は鮮やかな染色態度であった.染色は時間がかかるため,マクロ像で写真映えー♪させるかミクロ像の鮮やかなものを使用するか,染色の種類を選択する必要があると思われた.【結語】今回抄録の表紙作成を実行するにあたり,アイデア等をご助言くださった皆様方,ご協力に感謝いたします.発行責任者 神山 清志編集責任者 来住野 修発行所 公益社団法人 埼玉県臨床検査技師会〒330-0072 さいたま市浦和区領家7-14-7TEL 048-824-4077印刷所 株式会社石井印刷〒335-0005 埼玉県蕨市錦町2-6-1(蕨工業団地内)TEL 048-442-2306(代表)公益社団法人 埼玉県臨床検査技師会埼臨技会誌 Vol.66 補冊第47回埼玉県医学検査学会特集号

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