埼臨技会誌 Vol66
145/163

【はじめに】栄養学を学んだ臨床検査技師を目指す自分たちの可能性を考えるために、チーム医療に関わる現状と将来展望を追求した。卒研のテーマとし、臨地実習に行く前の期間を利用して、医療機関における各種のチーム医療と在宅医療の研修を企画した。 【方法】数施設の医療機関においてICT、NST、糖尿病教室などを見学し、在宅医療は2か所のクリニックにて1日の同行研修を組んでもらった。また、在宅医療に関するアンケートを在校生に行った。 【結果】院内における各チーム医療は専門性が高く、様々な職種が一同に会し、関わる担当技師は事前に必要な調べをし会議や回診に出席していた。在宅医療では、院長や担当医師と組になり各居宅に移動し、検査や医療補助の仕事、また、単独でも採血などの検体採取や指示された検査を行っていた。特に患者や家族と密接に関わることが多いので、患者情報の把握や連絡などの作業が多かった。患者を取り巻く様々な環境を把握することや服薬状況など検査のみならず、呼吸器のケアや様々なチューブ交換なども携わっていた。緩和ケアもあり、傾聴の姿勢が常に必要であった。また、在学生に対してのアンケートは在宅に関しての知識や意識がどの程度か解析した。 【考察】チーム医療と言えば医療機関の中で実施されるものとして学んだ。しかし、在宅医療は地域を医療機関とし、診察室や処置室が居宅先と考えれば、チーム医療の定義が十分にあてはまることがわかった。現在は臨床検査技師が在宅医療のメンバーには必須ではないが、今回の研修で技師としての活躍できる領域を知ることができた。現在の教育では福祉や倫理に関しては十分ではないが、多職種と調和していくためにも、察知力や順応性が必要である。また、在学生からのアンケートからも在宅医療に対し、十分な情報がなく、さらに緩和ケアの予備知識はない。よって、今回の緩和ケア症例は学生にはやや適応が困難と感じた。しかし今後、技術や知識を医療現場で培い、十分に経験を積んだ後、在宅医療に就くことを視野に入れるような方向性も一つと考えている。 連絡先049(289)0458 ◎福田満里奈1)、森川眞子1)◎福田 満里奈1)、森川 眞子1) 女子栄養大学栄養学部保健栄養学科栄養科学専攻1)女子栄養大学 栄養学部 保健栄養学科 栄養科学専攻1) チーム医療-在宅医療の研修を経験して 143学生演題学他S-1(第8会場 14:05~14:09)チーム医療-在宅医療の研修を経験して

元のページ  ../index.html#145

このブックを見る