埼臨技会誌 Vol66
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一 般病 理当院におけるがんゲノム医療の取り組み医療法人 熊谷総合病院 048-521-0065◎野村 匠1)、島田 春奈1)、高橋 智史1)、田中 はるな1)、河原井 敦子1)、岩田 敏弘1)◎野村匠1)、島田春奈1)、高橋智史1)、田中はるな1)、河原井敦子1)、岩田敏弘1)埼玉県立がんセンター1)埼玉県立がんセンター1)【はじめに】近年、ISO15189を取得する検査室が増えている。当院でも昨年12月にISO15189を取得した。受審にあたり、病理検査室内で、ホルマリンの管理保管に関して従来の方法を見直し、対策を行ったので報告する。【対象】懸念事項として考えられる①ホルマリンの在庫量の管理。②ホルマリンの施錠管理。③時間外のホルマリン使用の記録管理。の3点について対策を行った。【結果】①当院ではホルマリンはメーカー仕様の状態(20ℓの箱型)のまま使用しており、在庫の管理も本数管理であった。そこで、ホルマリンの容量管理ができるように、目盛り付きの透明容器を導入し、使用する前にホルマリンを予めドラフト内で容器に移し替えることとした。在庫量に関しては、朝と夕方に担当者が容器内の残量を確認し、未開封の数と合わせて記録することとした。②施錠に関しては、病理検査室の入口の施錠で盗難防止対策としていたが、対策として不十分であると考え、鍵付きのホルマリン専用保管庫を導入した。使用する際は、使用者が「毒劇物保管庫の鍵 利用記録」をつけることで、誰がいつ利◎遠山 人成1)、野本 伊織1)、渡辺 華1)、笹野 勝年1)◎遠山人成1)、野本伊織1)、渡辺華1)、笹野勝年1)医療法人 熊谷総合病院1)医療法人熊谷総合病院1)【はじめに】近年、がんゲノム医療はめまぐるしい進歩を遂げており、病理検査に大きな変化をもたらしている。その一方で、検体の取り扱いや品質の管理が問題となっている。当院でも外科手術検体を用いたゲノム検査を試験的に始めており、手術により切除された悪性腫瘍の材料から作製されたホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)標本を連携病院へ送付し、ゲノム解析を委託している。ゲノム解析には検体の核酸の品質が重視されており、品質不良だと解析不能となり正しい結果が得られないことがある。今回、当院でのがんゲノム医療の取り組みと検体の品質についての報告を行う。【検査の流れ】①サンプリング:外科医(検体採取医)が手術検体の腫瘍部位から採取した検体を即座に10%中性緩衝ホルマリン液へ入れ、固定する。②病理診断:採取された検体の標本作製・病理診断を行う。検体に腫瘍が存在するか確認する。③委託:FFPE標本から未染スライドガラス標本を作製し、委託先へ送付する。④結果の協議:委託先から届いた結果を元に、ゲノム検査担当用したのか記録が残るようにした。③時間外に臨床医が臓器固定のためにホルマリンを使用するが、その際の記録がなかった。そのため、時間外にホルマリンを使用する場合、使用者が「毒劇物保管庫の鍵 利用記録」に記載し、翌朝病理担当者が、記録とホルマリンの残量を確認することとした。また、時間外のホルマリンの管理保管について、協力を得るために、病理検査室から臨床医に周知を行った。①~③の対策を行ったことで、ホルマリンが劇物として適切に管理できるようになった。【まとめ】ISO15189の受審は、従来行っていた管理保管方法を見直し、適切な管理を行うのに良い機会となった。更に、臨床医、病理医、看護師など、病院スタッフ間でホルマリン管理保管に関する共通認識を持つことができるようになった。 連絡先 048-722-1111 病理診断科(内線 4205)病理医と外科医、検査技師等の多職種でゲノムカンファレンスを行う。【結果】2018年10月~2019年6月現在までのゲノム検査数は31件であり、その内の30件(約96.7%)が品質良好なゲノム解析を行う事ができた。解析不能とされたのは1件で、腫瘍含有率が低いことが原因であった。固定不良やコンタミネーションによる外来DNA混入の解析不能例はなかった。【まとめ】ゲノム検査に必要な検体の取り扱いは、10%中性緩衝ホルマリン液を用いることや、固定までの時間、固定時間が重視されている。外科医やOPE室看護師、病理検査室との間で連携を取り、検体採取から固定までのプレアナリシス段階の重要性を共有することが必要不可欠である。また、標本作製においてはコンタミネーションの回避や腫瘍含有率の確認、マーキングが重要となってくる。今後はそれらのアナリシス段階の改善を行っていく必要があると思われる。一般演題 病理一般演題 病理ISO15189取得においてのホルマリンの管理保管121一般演題一般演題病-2(第6会場 13:38~14:05)病-3(第6会場 13:38~14:05)ISO15189取得においてのホルマリンの管理保管当院におけるがんゲノム医療の取り組み4445

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