immunoassay;LIA)を測定原理とした【結 果】1)再現性:同時再現性は,3濃度7回,日差再現性は,3濃度5日間測定し,変動は認められなかった.2)検体の保存安定性:室温で14日間まで安定であった.3)相関性試験:78検体を本試薬と比較対照品で比較した結果,陽性一致率は100.0%(28/28),陰性一致率は66.7%(20/30),判定一致率は61.5%(48/78)であった.比較対照品の判定保留20件に対し,本試薬は12件であった.【考 察】 本試薬の基礎的検討結果は良好で、日常の臨床検査に十分適応可能な性能を有していた.また,比較対照品判定保留20件に対し,本試薬は12件と判定保留の軽減が期待できた. 連絡先:049-232-0548最も多いのは抗E:36.4%,抗Lea(37℃1時間IAT陰性):22.5%を占める.保有患者の中で,37℃で反応する臨床的意義のある抗体をもっている患者は59.5%(Rh系:46.8% Duffy系:8.1%)であった。その中でカードを発行したのは71.8%であった.【まとめ】約3年間に検出された不規則抗体のうち,半数以上が臨床的意義のある温式抗体であった.しかし,抗Lea(37℃1時間IAT陰性)のような37℃で反応しない抗体も多く見つかった.現在,カードの発行は保有患者すべてが対象でないので,今後すべての患者を対象にカードの発行率をあげるよう努めたい.また,コンピュータークロスマッチの導入のため,24時間の不規則抗体検査の実施を検討したい.抗ヒトT細胞白血病ウイルス抗体測定試薬「イノリアHTLV」の基礎的検討◎新保 茉理子1)、宮野 恩1)、小川 由紀1)、中村 一人1)、町田 邦光1)、坪井 五三美1)◎新保茉理子1)、宮野恩1)、小川由紀1)、中村一人1)、町田邦光1)、坪井五三美1)株式会社 ビー・エム・エル総合研究所1)株式会社ビー・エム・エル総合研究所1)【序 論】 ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)はレトロウイルスの一種で,成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL),HTLV-1関連脊髄症(HAM),HTLV-1ぶどう膜炎(HU)などの疾患を引き起こす.HTLV-1感染の診断には,抗HTLV-1抗体の検出が実施されている.2017年11月より,抗HTLV-1抗体陽性時の確認検査としてラインブロット法(Line 「イノリアHTLV」が新たに保険収載された.厚生労働科学研究班「HTLV-1感染の診断指針」では,確認検査としてウエスタンブロット法(Western blotting assay;WB)またはLIA法のいずれかで陽性が確認できればHTLV-1感染(症)と診断される.これまで当社ではWB法を用いていたが,判定保留が高い問題点があった.そこで,「イノリアHTLV」の基礎的検討を実施したので報告する.【方 法】1)本試薬:「イノリアHTLV」(富士レビオ社;LIA法)2)比較対照品:「プロブロットHTLV-Ⅰ」(富士レビオ社;WB法)◎星野 恵1)、鈴木 優花1)、岩崎 篤史1)、中野 佑美1)、清水 咲子1)、三ツ橋 美幸1)、武関 雄二1)、藤野 真治1)◎星野恵1)、鈴木優花1)、岩崎篤史1)、中野佑美1)、清水咲子1)、三ツ橋美幸1)、武関雄二1)、藤野真治1)自治医科大学附属さいたま医療センター1)自治医科大学附属さいたま医療センター1)【はじめに】当センターでは不規則抗体検査を試験管法とビーズカラム遠心凝集法で実施している.不規則抗体の検出同定は遅発性溶血性副作用の防止,新生児溶血性貧血の予測に重要である.2016年6月より,当センターでは赤血球不規則抗体保有カード(以下カード)の導入を開始した.今回,不規則抗体の検出状況とカード発行の実態を調査したので報告する.【対象および方法】2016年6月~2019年3月までの検査件数,不規則抗体新規保有者数(以下保有患者),同定された不規則抗体の種類と発現頻度,カード発行数を調査し解析した.①スクリーニング検査法:試験管法(生理食塩水法,PEG-IAT法),カラム凝集法(IgGカセットと酵素処理2段法)②同定検査法:試験管法(生理食塩水法,PEG-IAT法,ブロメリン法)【結果】2016年6月~2019年3月の不規則抗体検査数は48,569件.そのうち保有患者173件,カード発行数74件であった.保有患者は0.36%であった.不規則抗体の種類で一般演題 免疫血清一般演題 輸血当センターにおける不規則抗体検査の現状と課題連絡先 048-648-5371110一般演題一般演題免-3(第6会場 10:20~11:07)輸-1(第8会場 9:30~10:06)当センターにおける不規則抗体検査の現状と課題抗ヒトT細胞白血病ウイルス抗体測定試薬「イノリアHTLV」の基礎的検討1878
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