埼臨技会誌 Vol
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一 般IgA腎症患者における尿中蛋白の解析 連絡先: 048-973-479797◎望月 麻由1)、倉持 善伸1)、瀧澤 光彦1)、蓮見 章太1)、大森 智弘1)、小関 燈1)、佐藤 俊行1)◎望月 麻由1)、倉持 善伸1)、瀧澤 光彦1)、蓮見 章太1)、大森 智弘1)、小関 燈1)、佐藤 俊行1)独立行政法人 国立病院機構 西埼玉中央病院1)独立行政法人 国立病院機構 西埼玉中央病院1)◎小山田卓哉1)、西澤 美穂子2)、久保田 亮3)、酒井 伸枝3)埼玉県立大学 保健医療福祉学部 健康開発学科 検査技術科学専攻1)、◎小山田卓哉1)、西澤 美穂子2)、久保田 亮3)、酒井 伸枝3)埼玉県立大学 保健医療福祉学部 健康開発学科 検査技術科学専攻1)、新渡戸文化短期大学 臨床検査学科2)、埼玉県立大学3)新渡戸文化短期大学 臨床検査学科2)、埼玉県立大学3)【はじめに】尿中薬物スクリーニング検査キットであるトライエージ®DOA(トライエージ)は尿中乱用薬物検出に使用されている.当院では,親の虐待が疑われた小児患者の救急搬送がきっかけとなり,小児科医師の要望により2016年7月より当検査が導入された.今回,当院における小児科のトライエージの実施状況について若干の知見を加え報告する.【対象】検討患者:2016年7月から2018年5月に実施された小児科依頼患者を対象とし,データを抽出した.【結果】対象患者数:14件,うち4件が陽性反応であった.陽性内容:いずれもBZO(+)であった.陽性要因:親が持っていた眠剤の誤飲1件眠剤の過剰摂取1件抗てんかん薬過剰投与2件その他:陰性10件の依頼内訳は,薬物中毒疑い3件,他7件はめまい・ふらつき・脱力・けいれんの症状患者.【はじめに】IgA腎症は日本における慢性糸球体腎炎の中で最も頻度が高い指定難病であり、腎糸球体のメサンギウム領域にIgAを主体とする沈着物を認めるものをいう。先行研究では、尿中アルブミンに電気泳動法で特徴のあるアルブミン泳動像が得られたので、本研究では、そのアルブミンについて検討した。【材料】A病院小児科腎臓外来を受診し、同意が得られ倫理審査で許可された患者15名の早朝尿および随時尿を用いた。【方法】アルブミンの検討には電気泳動法を用いて検討した。①SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS-PAGE)を行い、泳動後、分離蛋白を銀染色Ⅱキットワコー(和光純薬)で染色し、検出した蛋白の分子量による分離を観察した。②SDS-PAGEで分離した蛋白から、ウェスタンブロッティング(WB)法を用いてアルブミンを免疫染色により同定し、同定したアルブミンの分画パターンをImageJ(NIH)で解析した。③デンシトメトリーの結果から、高分子分画のアルブミンを含む5例を抽出した。再び①の操作後、WB法を用いてIgAについて免疫染色し同定した。④③で抽出した5検体について、高圧セア【考察】トライエージ導入のきっかけは親の虐待による薬物の過剰摂取を同定するために導入されたが,以降の陽性例は薬剤の誤飲に関与する事例であり,小児科依頼件数の29%であった.虐待の事例は稀と思われるが,しかしながら,家庭によっては市販薬や処方薬等など数多く存在しているために,小児が誤飲,乱用する危険があることが分かり,トライエージは小児医療においても重要な検査と考えられた.当院では,けいれんや脱力症状でトライエージを実施している症例が大半だが,診療報酬非適応という経営面の現状を考えると,検査依頼の内訳をあらかじめ医師と協議しておく必要があると思われる.今回の調査では同一の患者が期間を経て2度実施されていた.どちらも眠剤の乱用による意識障害を疑いトライエージを実施したが,初回は陰性であった.BZOの最低検出感度が300ng/mlであり,来院直後の初尿で無い場合,眠剤の消失半減期により検出感度以下になったことが推測された.トライエージを実施するにあたり薬物の消失半減期や検出感度なども考慮する必要があると考えられた. 連絡先:04-2948-1111(2623)膜等電点電気泳動法(IEF)を行い、分離した蛋白から自然転写法を用いてアルブミン、IgAを免疫染色により同定した。【結果】①SDS-PAGEでは、全例にアルブミンと推定される66kDaのバンドが検出され、15例中5例に幅広いバンドのものが見られた。また、その他に15例中12例に高分子分画の蛋白が見られた。両者を伴う分画像は15例中5例であった。②WBから、幅広いバンドは5例ともアルブミンであることを確認した。同様に、IgAについては、本来の160kDaのIgAの他に、アルブミンとほぼ同位置にバンドが確認された。③幅広いアルブミンを示す5例の高圧セア膜IEFでは、アルブミンは4.9付近、IgAは4.9~6.4の間に確認された。【まとめ】一般的なアルブミンの分子量は66kDaであり、IgA腎症患者にも66kDaのアルブミンが排泄されていたが、本研究で66kDaのアルブミンの他に、幅広いアルブミンが検出された。このバンドはIgA抗体からの検出により、アルブミンとほぼ同じ分子量のIgAが認められたことから、アルブミン分画にIgAが結合しているのではないかと推測される。EntryNo. 29EntryNo. 96当院小児救急外来における尿中薬物検査キット当院小児救急外来における尿中薬物検査キット(トライエージ@DOA)使用の現状(トライエージ@DOA)使用の現状IgA腎症患者における尿中蛋白の解析般-10(第7会場 10:36~11:12)般-11(第7会場 13:15~13:51)

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