埼臨技会誌 Vol
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生 理健常人における頚部傍脊柱筋の平均筋活動量に関する検討無散瞳眼底写真検査の撮影方法の工夫83【目的】首下がり症候群 (DHS: dropped head syndrome)は近年ADL障害をきたす疾患概念として次第に認識されてきている。治療には脊椎インストゥルメンテーションによる後方固術が適応され、術前評価にはX線パラメーターが用いられるが、あくまで瞬間的な形態学的評価であり経時的に症状を呈する疾患の評価としては不十分である。表面筋電図を用いた筋活動量・筋疲労評価を行った報告は散見されるが、基準値となりうる健常者における報告はなされていない。本研究では健常人6名の頚部傍脊柱筋活動を測定し、姿位がもたらす筋活動・筋疲労への関連について検討した。【方法】脊椎変性疾患やParkinson病の既往がない健常ボランティア6例(男性3例、女性3例:平均40.3歳)を対象とし、C2-C6およびT1-T4の高位で傍脊柱筋活動を記録した。立位にて頚椎後屈位、中間位、前屈位、頭部前方突出位(以下、前突位)をそれぞれ3分記録し平均筋活動量と筋疲労を解析した。【結果】平均筋活動量は、頚椎において前突位【はじめに】当院の健診センターでは、臨床検査技師が1つの部屋で心電図検査、肺機能検査、眼底写真検査を行っている。従来は、左右の眼を連続して撮影を行っていたが、フラッシュによる瞳孔の縮小を考慮し、片眼を撮影後、5分程度時間を置いてから他眼の撮影を行うようにした。今回、①従来法と②新法で瞳孔の縮小が原因と考えられる判定不能の件数の比較検討を行ったため報告する。【方法】対象は①2017年5月1日から7月13日までの350件、②現在の方法が周知された2017年7月14日から10月31日までの617件の眼底写真検査の依頼者とした。①片眼を撮影後、他眼を連続で撮影した。②片眼を撮影後、他眼は連続で撮影を行わず、同室で行う心電図検査、肺機能検査を暗室で行ったのちに撮影した。片眼の撮影をしてから他眼の撮影をするまでの所要時間は、検査者によるが5分以上であった。【結果】①では、対象者350件のうち12件(3.4%)が判定不能の結果となった。そのうち、基礎疾患があり判定不能となった5件を除き、瞳孔の縮小が原因と考えられる判(16.08±8.91μV(Mean±S.D.))で中間位(4.92±1.07μV)および後屈位(16.08±8.91μV)と比して有意に増加していた。上位胸椎の平均筋活動量は姿位による有意な変化は認められなかった。筋疲労においては頚椎・上位胸椎とも姿位による有意な変化は認められなかった。 【考察】平均筋活動量は前突位で頚部傍脊柱筋の筋活動量が最も必要となることが明らかとなった。いわゆる首下がり姿位である前突位では頚部傍脊柱筋の筋活動量が必要となるため、姿勢の維持が困難となることが示唆された。一方、中間位において平均筋活動量は最も小さく頚部傍脊柱筋への負荷が減少した。健常人における筋疲労は姿位による変化はなく、どの姿位の維持に対しても耐久性がある状態であると考えられた。【結論】健常人において頚部傍脊柱筋の平均筋活動量は前突位で中間位と比して有意に増加することが確認できた。また、姿位による筋疲労の有意な変化は認められなかった。 連絡先 048-253-8509定不能は7件(2.0%)であった。②では、対象者617件のうち14件(2.2%)が判定不能の結果となった。そのうち、撮影方法の変更に不慣れで連続撮影をしてしまい判定不能となった2件、依頼に肺機能検査がなく他眼を撮影するまでの十分な時間を置くことができず判定不能となった1件、基礎疾患があり判定不能となった8件を除き、瞳孔の縮小が原因と考えられる判定不能は3件(0.5%)であった。有意水準5%として、母比率の差の検定で比較を行った。統計量が棄却域に入っていることから、①と②とでの瞳孔の縮小が原因と考えられる判定不能の件数には、有意差があると結論づけた。【まとめ】今回の検討結果から、従来の左右の眼を連続で撮影する方法より、現在の非連続で撮影する方法のほうが瞳孔の縮小が原因と考えられる判定不能の割合が少ないことがわかった。今後も、検査方法を工夫し続け、手技による判定不能の件数を減らすことに努めていきたい。白岡中央総合病院 検査技術科 0480-93-0287◎齋藤 千晶1)、松田 恵美子1)、斎藤 のぶえ1)、絹田 泰三1)、関谷 晃一1)、小柳津 卓哉2)、坂井 顕一郎2)、新井 嘉容2)◎齋藤 千晶1)、松田 恵美子1)、斎藤 のぶえ1)、絹田 泰三1)、関谷 晃一1)、小柳津 卓哉2)、坂井 顕一郎2)、新井 嘉容2)埼玉県 済生会川口総合病院 臨床検査科1)、埼玉県 済生会川口総合病院 整形外科2)埼玉県 済生会川口総合病院 臨床検査科1)、埼玉県 済生会川口総合病院 整形外科2)◎内山 彩乃1)、中野 智恵1)、木口 綾乃1)、横山 若奈1)、齋藤 綾1)◎内山 彩乃1)、中野 智恵1)、木口 綾乃1)、横山 若奈1)、齋藤 綾1)上尾中央医科グループ 白岡中央総合病院1)上尾中央医科グループ 白岡中央総合病院1)EntryNo. 18EntryNo. 58健常人における頚部傍脊柱筋の平均筋活動量に関する検討無散瞳眼底写真検査の撮影方法の工夫生-15(第5会場 13:15~13:51)生-16(第5会場 13:52~14:19)
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