埼臨技会誌 Vol
125/135

「スポットケムFLORA SF-5520」 123~インフルエンザ測定装置SF-5520およびノロ・ロタウイルス同時測定キットのご紹介~ 感染症検査に広く使用されているイムノクロマト法は、簡便である一方、ウイルスが一定量以上に増殖しないと陽性判定が困難であるため、試薬の感度はより高いものであることが求められます。また、目視判定の場合は測定者による判定誤差が生じやすいことから機器による自動判定も広がっていますが、従来の機器判定では1検体ずつしか処理できないため流行期の運用が難しく、複数検体を同時に処理する機器の開発が望まれていました。 弊社ではこれらのニーズにお応えすべく、高感度測定を特長とする「スポットケム FLORA SF-5520」を開発いたしました。スポットケム FLORA SF-5520では最大3検体の同時処理が可能であり、測定中でも随時追加検体を測定できる機能を有しているので、流行期にも効率よく測定を実施することができます。 また、「スポットケム FLORA SF-5520」の専用試薬である「スポットケムFLORA FluAB」では、通常の蛍光物質と比較して20万倍の蛍光寿命を持つユーロピウムを使用し、励起光(ノイズ)の影響を受けない、より高感度な蛍光測定を実現し、ウイルス量が少ない発症初期での検出・診断も可能となりました。 感染症検査をもっと高感度に・効率的に運用するためのご提案 ○片瀬 優子(アークレイマーケティング株式会社) また、弊社はノロウイルス抗原キットとロタウイルスキット「IPラインデゥオ ノロ・ロタ」を2018年5月に販売開始いたしました。このキットは、糞便中のノロウイルスとロタウイルスの2項目を同時検出します。測定原理はイムノクロマトグラフィー法を用いており、検体をキットに滴下する簡単な操作で、15分で判定結果が得られます。陽性の場合は5分から判定が可能です。 小児・乳幼児の「感染性胃腸炎」において、ノロウイルスとロタウイルスの割合が高いとされております。そのため、ノロウイルスとロタウイルスを同時に検出可能となれば、迅速性も高く、検査の効率も良くなります。 なお、検体は、排泄便ならびに直腸便に対応しております。ノロウイルスおよびロタウイルスはgenotypeが数種類知られていますが、このキットでは、幅広いgenotypeを検出できることが特長です。 「IPラインデゥオ ノロ・ロタ」 資料請求先: アークレイマーケティング株式会社 さいたまセールス&サービスオフィス TEL:050-5830-9634 ○片瀬 優子(アークレイマーケティング株式会社)~インフルエンザ測定装置SF-5520およびノロ・ロタウイルス同時測定キットのご紹介~感染症検査をもっと高感度に・効率的に運用するためのご提案CM-7(第4会場 10:46~11:24)

元のページ  ../index.html#125

このブックを見る