埼臨技会誌 Vol
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【まとめ】 AccuraseedⓇは、特徴的な項目をはじめ全ての項目での10次世代免疫装置AccuraseedⓇのご紹介 ~反応時間10分が検査室にもたらすこと~ ○山中 佐織(富士フイルム和光純薬株式会社) 119○山中 佐織(富士フイルム和光純薬株式会社)【はじめに】 免疫血清検査は生化学検査などと比較をすると、その測定時間の長さから迅速報告のボトルネックになっていることが多くみうけられます。生化学検査と同時報告が可能な免疫検査システムをコンセプトとして開発を行い、免疫血清検査の報告時間短縮を実現可能とする、自動化学発光酵素免疫分析装置AccuraseedⓇを発売しました。化学発光法では初の全項目10分の迅速測定を実現しました。 【装置仕様】 測定原理:CLEIA法 処理能力:180テスト/時間 反応時間:全項目10分 寸法:W1325×D905×H1415(mm) 【反応時間全項目10分の迅速性】 ●優れた分散・集磁特性を有する磁性粒子「マグラピッドⓇ」を三洋化成工業(株)と共同開発。固相に用いることで反応液中での粒子の状態を自由にコントロールできるようになり、B/F分離の効率化、固相抗体量のコントロールによる反応性・感度の向上を実現しました。 ●従来のルミノールと比較し発光強度が2倍以上ある高感度な発光物質「L-012」を使用(項目特性に合わせて使用しています)。短時間かつ少ない検体量で十分な感度を得ることが出来ました。 【ユーザビリティーの向上】 測定に必要な全試薬が封入された、モノテスト方式を採用。開封後の期限によらず有効期限まで使用することができ、試薬の無駄を抑えることができます。試薬を一体化することにで、測定に必要な試薬・消耗品類を3点にまで低減することが可能になり、管理がしやすくなります。また、検体・試薬・消耗品類全てが測定中でも随時追加・交換可能で、ストレスなく測定できます。 【微量検体測定】 全項目10~35μLの微量検体測定を実現しました。 小児やお年寄りなど、採血量の少ない検体や残余検体でも測定が可能になり、採血本数を増やす・再採血の実施といった患者様の負担軽減に繋がります。 【特徴ある項目】 高血圧マーカーであるレニン(ARC)、アルドステロンのNon-RIA化・全自動化に成功しました。 コルチゾールと併せて、二次性高血圧のスクリーニングやその後のスムーズな治療方針の決定に有用です。 また、腫瘍マーカー・ホルモン・感染症マーカー等23項目を取り揃えており、1台で迅速かつ高感度に測定が可能です。 現在発売中の項目に加え皆様の日常診療に貢献できる幅広い項目を開発中です。 【反応時間10分の迅速性がもたらすメリット】 一般的に免疫検査は検体到着から初検の結果確定まで40分~50分要すると言われておりますが、全項目10分の迅速測定かつ高感度化を実現した本装置により、再検まで含めて30分~40分で報告が可能になり、大幅なTAT短縮に貢献できると考えております。 トロポニンTやNT-proBNP、甲状腺項目など緊急・診療前検査のニーズがある項目も10分で迅速に測定が可能です。 本年1月にプロカルシトニンも発売となり、迅速に微量測定できることから、敗血症の早期診断・重症度判定にお役に立てると期待しております。 また、二次性高血圧の疾患のひとつである、原発性アルドステロン症では左右の副腎静脈にカテーテルを挿入して採血を行う、副腎静脈サンプリング(AVS)を実施し治療方針を決定します。その際には、コルチゾールの値でカテーテル挿入の可否判定、アルドステロンの値で、アルドステロン分泌病変の特定をしています。 特に右副腎静脈サンプリングは困難で、成功率は7割程度と言われています。AVS実施中もしくは実施当日に測定結果がわかることで、再採血が必要である場合には当日のやり直しも可能となります。 分測定を実現しました。 1台で多項目を迅速に測定することにより、免疫検査のTATの大幅な短縮に繋がると期待しています。 それだけでなく、至急の結果報告が求められる緊急時にも迅速な結果報告が可能です。試薬消耗品も少なく簡便な操作性の追求により、担当外の方でも簡単に測定が可能です。 また、レニン・アルドステロンの院内化により二次性高血圧症のよりスムーズな治療方針の決定に貢献できると考えております。 本システムは、より効率的な検査・診療のお役に立てると期待しています。 資料請求先:03-3270-9134 次世代免疫装置AccuraseedⓇのご紹介~反応時間10分が検査室にもたらすこと~CM-3(第1会場 11:05~11:24)

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