厳しい質問の上手い受け流し方について

 質問があるということは、喜ぶべきことだと思います。自分の発表(餌)に食いついてきた獲物ですから、

大事にしましょう。

その発表に興味があるから質問する訳で、何も面白くない発表では、見向きもされず・反応すらしません

から!!その方が、発表後の後味は悪いものです。・・・とはいえ、発表に全精力を注ぎ込んだ後の、

座長からの“フロアーから何か質問があれば・・・”の声がかかる頃には心拍数は軽く150オーバーとなり

気を失いそうになるのは当たり前!“頼むから誰も手を上げないでくれ!”・・・と思うのが普通です。

その上、“フロアーから誰も質問が無いのであれば、私から・・・”なんて強面の座長に言われた時には

神にもすがりたい気持ちになるものです。厳しい質問にも落ち着いて、適確に答えられるのはベテランでも

厳しいもの。質問の内容を良く聞いて、誠意を持って一生懸命答えれば、もし的外れな事を答えて

しまっても、しつこく追求するような質問者は居ないと思います。医師の絡む某学会では“もう一度、

一から勉強しなおした方が良いね!!”とか泣きたくなるような罵声をあびせられるような学会も稀に

ありますが、埼臨技学会はそのような暴言を吐く方は間違っても居ないと思います。

未来ある臨床検査技師さんのための温かい質問だと思ってください。以下に厳しい質問の上手い

受け流し方について良いアドバイスから悪いアドバイスまで、思ったことを書き出してみます。



 ・ 質問を受けた時の心得

1.落ち着いて質問の内容を聞く

2.頭の中が真っ白になっていて、質問されている意味がよく解らないことが多々あります。そのような時は、

遠慮無く聴き返しましょう

3.答えられる時は簡潔・丁寧に

4.的外れな回答でも、一生懸命に

5.答えられない時は、会場に居る共同発表者にアイコンタクトで助けを求める

6.助けて頂けなかった場合は、質問を持ち帰り、後日回答する旨を伝え、その場を切り抜ける

7.“只今の質問に回答できる資料が手元に無いので、後日回答させて頂きます”と堂々とその場の質問を

回避する。

8.頭が真っ白になって、フリーズしてしまった時・・・座長が機転を利かせて助け舟を出してくれるでしょう。

そのためにも、事前に座長への挨拶は重要でしょう!!

9.検討していないこと・答えられない質問には、素直に“わかりません!”と堂々と答える。意見を頂いた

時は“貴重なご意見ありがとうございました”と付け加えられれば、花マルでしょう!


・ 質問を回避するための、姑息な手段

1、 誰も助けてくれなかったら・・・オーバータイムに持ち込みましょう

 (基本1演題につき発表6分、質疑応答3分、演者入替わり・その他ロスタイムに1分です!!

開始から6分後と9分後にベル等何らかのシグナルでお知らせします)

2、 質問時間を極力少なく、または足りなくするため、発表の時間的配分を計画する

 (時間を多く余らせると、学会運営のために、お約束のように質問をして頂けるありがたい

協力者の方も居ます)

3、 会場に質問担当のサクラを仕込む。これは姑息な手段ではなく反則技です・・・が、発表内容の重要

部分に奥行きを持たせるために、あえて良い質問を入れて全体的にインパクトのある発表に仕上げる

ための高等テクニックかもしれません!?3分間の質疑応答時間も発表内容を伝えるため、

貪欲に利用しようと言う前向きな姿勢!?(異議あり!!)


以上、こんなもので参考になりますでしょうか??


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