PART1:スライド作成の構成手順と内容

学会・研修会発表において・・・最も重要なのは“目的”と“結論”です。

プレゼンにおいて、聞き手側としては、“何をして、何がわかったか?“を知りたいはず。

よって、何をしたかがわかる“目的”と、何が分かったか?を表す“結論”が明確に

伝えらなければなりません。そして最も重要なことは、この“目的”と“結論”の紐付けが

しっかりと合っていることです。

“目的”と“結論”が明確であれば、聞き手側も聞いていてわかりやすい。

以下に私なりのわかりやすいスライド構成手順とスライド作成のポイントを紹介します。



学会・研修会等でプレゼンをする場合・・・

まず内容の構成を考える。この構成手順を考えることが重要です。

基本的には【タイトル】、【目的】、【方法】、【結果】、【考察】、【結語】の6つで構成します。

なお、症例報告では【方法】の代わりに【症例】、【現病歴】、【所見】、また【結果】の代わりに

【治療・経過】などに代えて作成してもOK

また、スライドを作成する前に、どの部分にどの程度枚数を使うかを考えた上で作成します。




構成1.【タイトル・所属・氏名】

発表スライドの最初の1枚。『タイトル』、『所属』、『氏名(共同演者を含む)』は必ず作成。

  注意1.タイトルは抄録提出時に登録したタイトルにする。(勝手な変更はNG!)

  注意2.発表者は氏名の前に「○」をつけ、演者であることをアピール

注意3.共同演者の記載順番は・・・代理発表ができる人を2番目に記載

その他の共同演者は自由(でも、一般的は偉い人が後ろの方かな?)



構成2.【目的】

 今回、この検討・研究を行った理由を、発表する内容が現在どのような意味を持ち、今回明らかに

する部分は何か?を単純に明確に記載。また、スライド枚数に余裕がある時には、【背景】などの

項目をつくり、研究の背景等を詳しく説明すると研究の意義が明確になりやすいでしょう。



構成3.【方法】

方法は、この検討・研究をどのように行ったのか? また、どのような根拠に基づいて検討結果を

判定したのかを伝える最も重要な部分である。口頭発表では、この部分がうまく聞き手に理解しても

らえるとその後の発表内容が伝わりやすいでしょう。



構成4.【結果】

主となる結果をグラフや表を利用してわかりやすくスライドを作成する。文章はできるだけ少なく

し、図表を多くする。統計などを行った場合は、その結果も正確に記載する。

なお、口頭発表では、数値や統計結果を具体的に解説するとよりわかりやすい。また、評価項目が

多岐に渡る場合は、評価ごとにまとめるとわかりやすいでしょう。



構成5.【考察】

目的と結果を対応させながら事実を説明し、そこから考えられることを理論的に考察する。考察は

結果に基づいて説明するものであり、結果から離れて推論をすることは
NG

結果から考えられることを、図表などを用いてわかりやすく作成します。

なお、今回の検討・研究から得られた疑問、問題点、課題等も記載してもOK



構成6.【結語】

 今回の検討・研究の主となる事柄を、端的にまとめ、この検討・研究の全てが総括できるように作成します。

 結語は今回の検討・研究を聞き手に再確認させることもあり、必ず作成しましょう。



 PART2:スライド作成のポイントは埼臨技だより389号に掲載後、HP学会お助け隊にUPします。

 どうぞお楽しみに!

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